文化

2026年1月19日

【ひとこまの限界】徒歩でどこまで行けるか 東大→◯◯?!

 

 空きこまの使い方は人それぞれ。『東京大学新聞』の連載である「ひとこまの世界」でも、これまでその楽しみ方をいくつか紹介してきた。この「ひとこまの限界」は、空きこまの可能性を探求する新企画。限られた時間でどこまで行けて、なにができるか。その限界に挑戦していく。今回は、本郷キャンパスから歩いてどこまで行けるか試してみよう。

 

12:50 本郷キャンパスを出発して、東へ向かう。ひとこまは前後の休憩を含めて125分。4限に間に合うように帰らなくてはならない。

 

12:55 本郷キャンパスの東端、池之端門を出るとやがて不忍池が見えてくる。本郷キャンパスは小高い台地上に位置しているが、池之端門周辺はその本郷台地の縁にあたり、急な下り坂となっている。

 

本郷キャンパスの東端に位置する池之端門

 

13:00 不忍池を避けて、寛永寺の弁天堂を通り抜けると上野動物園の入り口が見えてくる。動物と触れ合いたい気持ちを抑え、不ぞろいな階段を登ってさらに東へ向かう。

 

13:05 階段を降りて、上野駅不忍口に到着。ここまでかかった時間は15分。さらに銀座線沿いを真っ直ぐ歩く。

 

上野公園不忍口、画面右方向に進めばアメヤ横丁がある

 

13:15 上野駅までの起伏の大きな道とは打って変わり、平坦な道を歩いていく。標高も本郷キャンパスより20メートルほど下がった。今いる東京低地は縄文時代前半には海だったというのだから驚きだ。

 

この日は曇り空だった

 

13:30 上野駅から25分ほど歩いたところで、駒形橋の手前に到着。ここで北に曲がると、いよいよ今回の目的地が見えてくる。

 

画面左に写る東京スカイツリーは、実は本郷キャンパスからも見える

 

13:35 やってきたのは浅草寺。雷門付近は思った以上に人が多い。木曜日の昼間だからと油断していた。ここから参拝をして、おみくじを引くところまでが目標だ。

 

雷門は観光客で賑わっている

 

13:40 余裕を持って帰るには50分には出発したいため、やむを得ず仲見世は通り過ぎる。しかし、人でいっぱいでなかなか進まない。想定外の状況に焦りながら、人をかき分けてとにかく前に進む。

 

13:48 なんとか本堂にたどり着いた。ここは仲見世ほど混雑していない。財布から5円玉を発掘して、参拝。個人的なお願いにつき、内容は秘密だ。人に話すと願いが叶わなくなると聞いたことがある。

 

13:50 おみくじは吉だった。気分が良い。真の道を極めれば出世できるとのことだが、進路に迷える身としてはその真の道まで教えて欲しかったところだ。

 

おみくじは欠かせない

 

13:55 帰りは仲見世の混雑を避けて、六区ブロードウェイ商店街を通る。おいしそうな看板もいっぱいだが、残念ながら寄り道している時間はない。

 

14:05 浅草寺からやや離れた食器屋さんに多くの観光客が集まっている。日本の食器は意外と人気なようである。

 

14:10 元浅草四丁目と書かれた信号を発見。地名は地理や歴史と密接な関係を持っていることが多く、散歩の時はぜひ注目してほしい。元浅草ということは、今はもう浅草ではないのだろうか。そんなくだらないことを考えながら、ひたすら歩く。

 

散歩の際は、信号や電柱に書かれた地名に注目してみてほしい

 

14:45 本郷キャンパスに帰還。結局かかった時間は115分、往復で約8kmの道のりを踏破した。信号を除いてほとんど立ち止まっていないため、結構疲れた。しかし、これなら4限には十分間に合いそうだ。

 

 今度は別の方角に行ってみようか。電車を使って遠くを目指すのも面白そうだ。【海】

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