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2020年8月2日

アイソトープ総合センター 福島拠点に医薬品開発へ

 東大アイソトープ総合センターと福島県双葉郡広野町は6月25日、医薬品開発における連携・協力に関する協定を結んだ。①高効率でがん細胞だけを攻撃し得るα線放出核種を使った、新しい核医学治療薬の開発②感染症に対する、放射線を活用した診断薬などの開発③専門家の派遣を伴う、創薬に必要な前臨床研究やシミュレーション研究の実施  が盛り込まれた。

 

 同センターはアイソトープ(同位元素)に関する先端的な研究開発施設で、放射線などを活用した医薬品開発のための基礎研究を独自に推進してきた。東日本大震災以降は、福島県浜通り地域の復興を支援。18年度からは、浜通り地域の新たな産業基盤の構築を目指す「福島イノベーション・コースト構想」を促進する事業にも採択されていた。今後、同センターは同町を拠点に研究する予定。


この記事は2020年7月28日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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