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2014年5月27日

今夏、東大で日本のポップカルチャーを「研究」してみよう 滝浪佑紀特任准教授に聞く

マンガ、アニメ、ゲーム…、日本が世界に誇る文化ですが、これらの分野について、「研究」はまだまだ発展途上です。今年の夏、海外の優秀な学生とともに、日本のアミューズメント・メディアを「研究」してみませんか?

東京大学情報学環・角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座は、日本のポップカルチャーに焦点を当てたサマープログラムを開催します。各年毎、異なったテーマを掲げ、日本のメディア文化を考えますが、2014年度は「メディア・ミックス」をテーマとし、アニメやマンガが複数のメディア・プラットフォームや商品形態を横断して、流通する仕方の理解を試みます。

今回のサマープログラムを担当する、東京大学大学院情報学環の滝浪佑紀特任准教授に、プログラムの概要や魅力を聞きました。

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キメラくん

——すばり、今回のプログラムの魅力は何でしょう?

まず、海外の学生が、日本のポップカルチャーをいかに愛しているか、体感できると思います。それこそ、進撃の巨人が好きといったレベルではなく、日本の1960年代以降のアニメの歴史を調査しているような学生と知り合うことができます。ファンであることはもちろんですが、みな立派な研究者なのです。

そして、こうした優秀で日本好きな海外の学生と触れ合うことで、海外への視野を持つきっかけになると思います。海外に行く学生さんが減っているように感じますが、世界に目を向ける大変よい機会になるはずです。

——それほど日本好きで優秀な学生さんがいらっしゃるのですね。驚きです。

はい、倍率もかなりのものでした。多くはメディアスタディーズの置かれている大学からですが、アメリカ・ヨーロッパ・アジア、世界中から参加者が来ます。

——具体的には、どのようなプログラムなのでしょうか?

大きく分けると3つです。

1番目は、メディア研究者による講義です。これは通常の大学で行われている講義に近いですね。メディア・ミックスに関する、理論的な講義が行われます。

2番目は、ゲスト講師による講義です。ゲストの方は、広い意味で現場にいる方、作家・プロデューサーなど、第一線で活躍されている方に登壇いただく予定です。

3番目は、リサーチ活動です。いくつかのワークショップを開き、出版社の資料室を訪問し、自分たちでアーカイブにあたることができます。こうしたリサーチ活動の成果を、グループでひとつの形にしてもらう予定です。

授業に合わせて、柔軟な参加も許可されているとのこと。日本のポップカルチャーに少しでも興味のある方、海外の優秀な学生と研究に打ち込んでみたい方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

東京大学情報学環 角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座「メディア・ミックス」サマープログラム

講師

Ian Condry (MIT)/ Marc Steinberg (Concordia University)/ 大塚英志(国際日本文化研究センター・東京大学)/ 吉見俊哉(東京大学)

その他、クリエーターなど多数

プログラム内容

  • 「メディア・ミックス」に関する理論的講義
  • ゲスト講師による講義およびディスカッション
  • グループで研究を進めるワークショップ
  • アーカイブへのフィールド・トリップ(資料調査)

日時

2014年7月14日(月)‐7月26日(土)

(学期中の授業のある場合は、部分参加も可。応相談)

募集

15-20名(東京大学学部生・大学院生)

その他、海外から約20名の参加者(学部生・大学院生)あり

言語

英語(資料調査等において日本語が必要となります・また授業内外において、海外からの学生のサポートをお願いすることがあります)

応募締切・応募方法

2014年6月4日(水)

http://kadokawa.iii.u-tokyo.ac.jp/summer2014/ にアクセスの上、所定アプリケーション・フォームをダウンロードし、メールにて応募ください。

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