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2015年2月11日

ユーグレナが日本ベンチャー大賞を受賞

経済産業省は1月22日、若者らの模範となる新事業を創出したベンチャー企業を表彰す

る「日本ベンチャー大賞」の第1回受賞者を発表し、最優秀賞の「内閣総理大臣賞」に東大発ベンチャー企業・ユーグレナを選出した。同日の表彰式では、安倍晋三首相が出雲充代表取締役社長にトロフィーを手渡した。ユーグレナはミドリムシなどの微細藻類を研究し、食品や化粧品への応用を目指している。

ユーグレナ写真.JPG表彰式で握手を交わす出雲代表取締役社長(左)と安倍首相(写真はユーグレナ提供)

 表彰式で安倍首相は「ベンチャー企業が日本企業の産業変革の担い手となる」とした上で、日本に起業を根付かせるためには社会の意識改革が必要だと指摘。「この賞の創設が起爆剤となり、世界をリードする新産業が作り出されれば、経済の好循環は力強く回転する」と述べた。

ユーグレナは2005年に、世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術確立に成功したバイオテクノロジー企業。同年に設立し、一時は東大産学連携本部の支援を受け、大学発ベンチャー企業の支援を効率化する東大アントレプレナープラザに本店と研究所を置いていた。12年に東証マザーズに上場。昨年12月には東証1部に市場変更した。

11年にはミドリムシ入りの「みどりラーメン」を駒場や本郷に店舗を構える山手らーめんと共同開発。バングラデシュでは、食料問題の改善を目的にミドリムシ入りのクッキーを配布する取り組みを実施した。

出雲代表取締役社長は文Ⅲに入学後、農学部に進学し02年に卒業。同年に東京三菱銀行に入行した後、05年にユーグレナを立ち上げた。出雲代表取締役社長は受賞に際して「日本のベンチャー企業として日本のみならず世界において、バイオテクノロジーを通じた新しい価値の創出と社会貢献をしていきたい」と話した。

この記事は、2015年2月3日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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