2月6日に開幕を迎えたミラノ・コルティナ冬季オリンピック。2大会連続金メダルを獲得したスピードスケ-トの高木美帆選手や、ロコ・ソラーレに代わって初出場となるカーリング女子フォルティウスなど、今大会も熱い戦いに目が離せない。東大運動会スキー部にスキー競技(アルペン、クロスカントリー、ジャンプ)の「見どころ」を寄稿してもらった。今回はスキージャンプ編である。(寄稿=東京大学スキー部・長沼和輝)
スキージャンプ
ミラノ・コルティナ五輪では、スキージャンプとノルディック複合の2競技でスキージャンプが行われます。前者はジャンプで得点を競うもの、後者はジャンプとクロスカントリーの合計を競うものです。
スキージャンプ競技では、ジャンプを2本飛びその飛距離点と飛型点の合計で競います。飛距離点はK点(赤い線)を基準に計算し、飛型点は空中、着地の安定性や対称性を5人のジャッジが採点します。ジャンプの飛距離は、風の状況やスタート位置により影響されるのでこの2つによる加点・減点があります。スキー板やスーツのサイズには身長、体重により細かな規定があります。
複合競技では、ジャンプを1本行い、その得点が高い選手からタイム差をつけ後半クロスカントリーを走ります。

ミラノ・コルティナ五輪ではバルディフィエメにあるノーマルヒルとラージヒルで競技が行われます。K点は前者が95m、後者が120mというサイズです。スキージャンプでは、男女それぞれのノーマルヒル・ラージヒルで4種目に加え、男子2人で競う男子スーパーチーム、男女2人ずつ4人で競う混合団体が行われます。複合では、男子ノーマルヒルと男子ラージヒル、男子2人で競う団体スプリントの3種目が行われます。
スキージャンプの今季W杯は、スロベニアのドメン・プレヴツ選手とニカ・プレヴツ選手という兄妹が首位を走っています。(2026年1月時点)空中の深い前傾が特徴です。そして、男女ともに現在の2位は日本人で、男子の小林陵侑選手は前回・北京五輪で個人金メダル、銀メダルを獲得しており、プロ転校後初となる今回大会も期待されています。女子の丸山希選手は2025夏のサマーグランプリで総合優勝、シーズン開幕からW杯3連勝と大ブレイクを遂げており、初の五輪ですが金メダル候補の一角です。
男子の二階堂蓮選手は今季W杯が暫定3位、初出場の次期エース候補。中村直幹選手も1月の札幌W杯でキャリアベストの2位。女子の高梨沙羅選手、勢藤優花選手、伊藤有希選手は複数回出場経験もあり今大会も注目です。複合で4大会連続のメダルを目指す渡部暁斗選手は今季での引退を発表しており、粘り強い後半の走りに強みを持つ渡部選手の集大成からは目が離せません。
選手たちは時速90kmを超える速度で飛び出し、美しい空中姿勢で飛んでいきます。空中にいるのは数秒ですが、何年もの努力と緻密な技術が凝縮されています。日本人選手の挑戦も応援しながら、五輪の緊張感と迫力をぜひ楽しんでください!

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スキー部にはアルペンスキーとクロスカントリーについてもミラノ・コルティナ五輪の見どころ紹介を寄稿してもらいました。ぜひ併せてご覧ください。
②アルペンスキー
https://www.todaishimbun.org/olympics-arupen_20260212/
④スキージャンプ
https://www.todaishimbun.org/olympics-skijump_20260212/
スケート部アイスホッケー部門、スケート部フィギュア部門にも、ミラノ・コルティナ五輪の見どころ紹介を寄稿してもらいました。
①アイスホッケー
https://www.todaishimbun.org/olympics-icehockey_20260212/
⑤フィギュアスケート












