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2022年5月19日

【六大学野球】東大─早稲田戦② 3、4回戦敗北で49季連続最下位が確定

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月2、10日、早稲田大学とリーグ戦を戦い、3回戦は4─0、4回戦は1―5で敗れた。1、2回戦では東大としては史上初の2戦連続引き分けとなったがその後連敗し、49季連続の最下位が確定した。(取材・清水央太郎、中野快紀)

 

3回戦 打線つながらず1安打の完封負け

 

早大|0 0 0 0 0 0 0 1 3|4

東大|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0

 

 先勝を目指す東大は前日の2回戦で好リリーフを見せた綱島大峰(法・4年)を先発に抜てき。その期待に応え3回を無失点に抑えると、2番手の松岡由機(経・3年)もその波に乗り、スコアボードに0を並べ続けるなど、中盤までは投手戦の様相を呈した。

 

 一方早大の先発は現在防御率リーグトップの加藤。その加藤を前に、東大打線からは二回の梅林浩大(育・3年)の安打を最後になかなか快音が響かない。ここまで粘りを見せていた投手陣も、八回表に先制を許すと、九回表には古賀拓矢(経・4年)のコントロールが定まらず、ダメ押しとなる3失点。九回裏の攻撃も3人で終わり、早稲田大学に勝ち点へ王手をかけられてしまった。

 

 この日東大は計3度出塁したものの、いずれも併殺打や盗塁死に終わったため、打者27人で打ち取られる準完全試合を許してしまった。投手陣と守備は安定していただけに、打線の沈黙が重くのしかかる試合展開だった。

 

 

4回戦 5投手継投も小刻みな得点許す

 

東大|000000010|1

早大|10021100ⅹ|5

 

 東大はここまで9試合中5試合に登板の鈴木健(育・3年)が今季初先発。先頭打者は抑えたが、続く打者を失策で得点圏に置くと、あっさり先制を許してしまう。二回は三者凡退に打ち取ったものの、続く三回表に代打を送られ、2イニングでマウンドを降りた。

 

 1点を追う打線は初回から4イニング連続で得点圏に走者を置くが、あと一本が出ず。三回表には失策と浦田晃佑(経・4年)の右安打で2死一、三塁の好機をつくり、打席には4番の梅林が向かうが、早大三塁手の好プレーに阻まれ、得点とはならなかった。

 

 東大は合計で5人の投手を使う継投策に出たが、四回には2点、五、六回には1点ずつと小刻みな得点を許し、ビハインドが拡大。打線も五回から七回まで安打1本に抑えられ、良いところを見せられない。

 

 意地を見せたい東大は七回裏、この回からマウンドに上がった齊藤祐太郎(経・4年)が早大打線を三者凡退に抑えてリズムをつくると、直後の八回表、先頭の阿久津怜生(経・4年)が中安打で出塁。続く浦田がチーム唯一のマルチ安打となる中適時二塁打を放ち、1点を返した。なおも無死二塁とし、1点でも多く返したかったが反撃はここまで。後続を打ち取られ、4点差で敗戦となった。

 

浦田の適時打で一塁からホームインする好走を見せた阿久津(撮影・園田寛志郎)

 

 東大は10日の敗戦で49季連続となる最下位が確定。21、22日には、今季未勝利のまま最終戦を法大と戦う。

 

今季も最下位が決まり肩を落とす東大ナイン(撮影・園田寛志郎)

 

・井手監督のコメント

 最下位脱出を図って臨んだ早稲田戦、2戦連続の引き分けのあと2ー3と惜敗、その後変則日程で週末の立教戦の後に4戦目を戦い、1ー4で負けてしまいました。しかし試合内容は慶應、明治戦の2桁失点完敗から変わってきました。投手陣と攻撃陣が一段階上がって私自身が試合の中のしのぎあいに興奮するようになって、それを楽しんでいます。次の法政戦まで1週空くので、その間にもう一段チーム力を上げて勝ち点を取りに行きます。

 

・松岡主将のコメント

 最下位が決定してしまいとても悔しいです。応援してくださっていた方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし最後法政戦が残っています。ここでなんとか勝ち点を取りたいと思います。

 

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