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2014年1月28日

アルツハイマー病の研究で改ざんの疑い

アルツハイマー病の予防や克服を目指し、医学部附属病院を中心に38の大学病院や研究機関が参加して取り組んでいる国の研究で、条件に合わない患者が多数登録された上、実験のデータが改ざんされた疑いが出ている。厚生労働省は17日までに、この研究の中心になっている東大に自発的な調査を要請している。

今回問題となっている研究「J―ADNI(ジェイ・アドニ)」はアルツハイマー病の進行の評価法確立を目指し、2008年から臨床研究を行ってきた。プロジェクトリーダーは岩坪威教授(医学系研究科)。2013年からは特に脳の老化の早期段階に注目した「J―ADNI2」も始動し東大でも臨床研究が開始されている。

各種報道によると、改ざんがあったと指摘されているのは高齢者に対する心理実験のデータ。他に実験の条件に合わない患者が多数登録されているとも指摘されている。

田村憲久厚生労働大臣は17日、閣議後記者会見で臨床研究の中心となっている東大に自発的な調査を行うよう呼び掛けていることを明らかにしている。

(2014年1月28日号より)

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