報道特集

2022年4月23日

【新入生アンケート2022】①受験 共通テスト難化、「予想したが想像以上」67%

 

 

 東京大学新聞社は3月28日〜4月1日、東大の全新入生を対象にアンケートを実施し、313人から回答を得た。アンケートは毎年新入生の入学時期に行っており、受験や大学生活、進路への意識や社会問題への賛否などを質問している。昨年との比較などから、今年の傾向を分析した。(本文中の割合は小数第1位を四捨五入)(構成・松本雄大)

 

出身高校・出身地

 

 出身校の区分について、公立ないし国立は49%、私立は51%と昨年同様に拮抗(きっこう)した。共学校の出身者は57%で昨年からほぼ横ばいで、男子校、女子校はそれぞれ34%、9%だった。中高一貫校は59%。特に私立の中高一貫校は50%と半数を占め、昨年から3ポイント増加した。(いずれもインターナショナルスクールや海外などを除いて計算。グラフも同様)出身高校の所在地は東京都が38%で最多。関東地方の占める割合は59%で、コロナ禍以降も例年通りの水準で推移している。

 

 

 

科類別男女比

 

 性別を女性と回答した比率は文Ⅲが最も高く48%。他の科類は割合の大きい方から理Ⅱ(29%)、文Ⅰ(23%)、文Ⅱ(18%)、理Ⅰ(11%)(理Ⅲは回答者数が少ないため省略)。

 

東大入学について

 

 東大入学を意識した時期は昨年同様、高校1年(31%)が最多で、高校2年(23%)が続いた。東大入学の理由は「研究・教育の水準が高いから」が65%、「入学後の進学選択の幅が広いから」が60%だった。

 

 

入試について

 

 回答者の大学入学共通テストの平均得点は766点で、昨年の回答者の平均得点から44点減少した。共通テストについて「難化は想定していたが予想以上」が67%だった一方で「想定の範囲内」という人も17%いた。東大が今年、新型コロナウイルスの影響で共通テストを受験できなかった人は第2次学力試験と調査書などでの合否判定を、2次試験を受験できなかった人は共通テストと調査書などで合否判定を行ったことについて67%が「とても適切だと思う」「適切だと思う」、33%が「あまり適切だと思わない」「適切だと思わない」と回答した。

 

*アンケート実施要項

 アンケートにはGoogleフォームを使用。3月28、29日の諸手続や30日、31日のプレオリ(新入生向けのオリエンテーション)で新入生にフォームにアクセスできるQRコードを掲載したビラを配布し、回答を呼び掛けた。

 

【関連記事】

【新入生アンケート2021】77%が対面授業を希望 今年の新入生の傾向とは?

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る