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2025年7月10日

【進学選択第1段階】 文Ⅰ→法、文Ⅲ→文 直近5年で最多 理Ⅰ→工 直近7年で最低

 2026年度進学選択の第1段階志望集計表が7月7日に発表された。文Ⅰから法学部を志望する学生が、直近5年で最多だった。文Ⅲから文学部を志望する学生も、直近5年で最多だった。一方、理Ⅰから工学部を志望する学生は直近7年間で最低となった。8月19〜25日の登録変更期間を経て、29日に第1段階の進学内定者が発表される。(グラフはいずれも東京大学新聞社で作成)

※弊紙8月号では、各学科・コースごとの志望者数と進学定数について詳しい表を掲載する予定です。

 

法学部 反転増加続く

 文Ⅰからは324人(前年度比15人増)が志望した。文Ⅰからの法学部志望者は23年度進学選択(285人、前年度比32人減)まで5年にわたって減少が続いていたが、そこから増加を続け、今年度は直近5年で最多。文Ⅰ以外からの志望者も昨年度から12人増加して50人となった。

 

経済学部 今年度も文Ⅱは指定科類超え

 文Ⅱ以外から78人が志望。一方、文Ⅱからの志望者数は287人(昨年度比11人増)で、指定科類枠(180人)より90人以上多い年が3年続いている。

 

文学部 今年度はA群が人気

 志望者総数は275人で、うち文Ⅲからの志望者数は過去5年で最多に。今年度はA群(思想・文化)の志望者が13人増加して75人となった一方で、J群(社会学)が昨年度比11人減で40人となるなど、変化の幅が大きい群も見られた。また文Ⅲ以外からF群(歴史文化、美術史学)への志望者は2年連続でいなかった。

 

教育学部 文Ⅲからは減少、他科類は増加

 志望者総数は80人。文Ⅲからの志望者は昨年度比17人減の49人と減少したが、他科類からの志望者が昨年度比18人増の31人と増加し、全体の志望者は昨年度並みとなった。

 

教養学部 文Ⅲ→総合社会、定員割れ

 教養学科・総合社会科学分科の文Ⅲからの志願者は昨年度比10人減の6人と、定員の10人を割り込む異例の展開に。教養学部全体(PEAKの2コースを除く)の志願者は昨年度比8人減の200人と例年通りの水準だった。

 

 

工学部 都市計画などで減少

 志望者総数は過去5年間で最も少ない965人。理Ⅰから工学部を志望する学生も直近7年間で最低の人数となった。都市工学科都市計画コースが昨年度比25人減となった他、電気電子工学、応用物理・物理工学、応用化学、化学システム工学の各学科・コースも昨年度比10人以上の減少となった。一方、社会基盤学科はBコースで昨年度比15人増、Aコースで昨年度比9人増となった他、システム創成学科Aコースも16人増となり、全体で倍率の変化が著しい結果となった。

 

理学部 今年度は物理学科が増/情報科学科が減

 理Ⅱからの志望者数が82人と直近5年で最低に。理学部全体の志望者数として大きな変化はなかったものの、物理学科(昨年度比14人増)、天文学科(昨年度比11人減)、情報科学科(昨年度比19人減)と10人以上の変動を見せる学科も複数あった。

 

農学部 半分の専修で定員割れ

 農学部の志望者数は合計で222人と、例年210人前後の志望者数は少し増加した。しかし14の専修のうち7の専修で指定科類枠または全科類枠のいずれかにおいて定員割れとなった。

 

薬学部 理Ⅰは減少続き理Ⅱは増加続く

 理Ⅰからの志望が前年比5人減で、指定科類枠の定員15人を下回った。理Ⅱからの志望者数は2年連続で増加し、62人となった。

 

医学部 例年通りの様相

 例年通り理Ⅲのほとんどが医学部を志望したが、理Ⅲから医学部を志望しない学生も2人存在。複数が医学部以外を志望するのは23年度以来。

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