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2019年2月15日

19年度東大推薦入試 合格者66人に微減 医学部医学科で初めて募集人員の目安超える

 東大は13日、2019年度推薦入試の最終合格者を発表し、全学部・学科合計で100人程度の募集に対し昨年度より3人少ない66人を合格とした(表1)。推薦入試が始まって以来、合格者数は減少し続けている。余った30人ほどの合格者枠は、一般入試に繰り入れられる。

 

 

 合格者数が募集人員の目安を超えたのは法学部、教育学部、医学部医学科。特に医学部医学科の合格者数は例年2人だったが、今年は4人と初めて目安を超えた。一方合格者数が目安の半数以下になったのは経済学部、文学部、農学部、薬学部、医学部健康総合科学科。特に経済学部、薬学部では1人、医学部健康総合科学科は0人だった。昨年度合格者数が大きく減少した工学部は、今年度は6人増加して例年並みに回復した。その他の学部・学科はほぼ例年並みだった。

 

 合格者中、女性は28人で比率は昨年度比0.4ポイント増の42.4%、関東圏外出身者は37人で比率は同7.7ポイント減の56.1%。合格者のうち、既卒生は4人だった。

 

 

 同日の記者会見で武田洋幸推薦入試委員会委員長は、合格者数の減少について「気にはかけている。求める学生像の周知ができているかが課題」とし、より高校生に届くメッセージを模索する考えを示した。福田裕穂理事・副学長(入試担当)は、推薦制度の改変について「拙速な改革は学生に悪影響を及ぼす」とし「追跡調査の途中であるため、推薦入学1期生が卒業する来年に検討するべき」と述べた。

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