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2019年10月21日

アメフト リーグ戦第4戦は立教大に一時リードも惜敗 再三好機を逃す

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ上位TOP8)は10月20日、リーグ戦第4戦を立教大学と早稲田大学東伏見グラウンドで戦い、14-21で敗北した。東大は前半に一時リードするも、直後に逆転されてからは、再三好機を逃し追い付けなかった。なお、本試合は当初10月13日午前11時から、慶應義塾大学日吉キャンパス陸上競技場で行われる予定だったが、台風第19号の影響で試合日程が変更となっていた。第5戦は11月10日午前10時45分から、中央大学と横浜スタジアムで戦う。

 

東 大|0833|14
立教大|3873|21

 

第2Q、QBの伊藤選手自ら一時逆転となるTDを決める(撮影・小田泰成)

 

 第1クオーター(Q)、東大は相手に約9分間にわたって攻め込まれ、タッチダウン(TD)まで残り5ヤードの地点で3rd downを迎える。相手クオーターバック(QB)のランに対応できずTDを許したかと思われたが、反則により3rd down 15(残り2回の攻撃で15ヤード進まないと攻撃権を更新できない状態)に。相手選手のランを見極めタックルし、4th downでのフィールドゴール(FG)の3点でしのぐ。

 

 東大は直後、敵陣40ヤードの好位置から攻撃開始。伊理直人選手(育・3年)の巧みなステップのランなどで順調に前進すると、最後はQBの伊藤宏一郎選手(文・4年)自ら飛び込みTDをもぎ取る。東大はTOP8昇格後初めて相手をリードする展開に。TD後に1回のみ与えられる攻撃権(トライフォーポイント)では、堅実に1点を取ろうとしたFGのボールを弾かれるも、うまく回収して相手選手ごとエンドゾーンに押し込み、2点を獲得する。

 

 第2Q終盤にはミスなくパスを通す相手に対応しきれず、あっさり逆転を許す。後半のキックオフリターンでは、フィールド左側でボールをキャッチした相手選手に次々とタックルをかわされ、そのまま手薄な右側に逃げられてTDを決められてしまう。

 

 食らい付きたい東大は第3Q序盤に攻めあぐね、陣地回復のためにパントを選択。相手選手がボールを確保し損ねると、児玉直也選手(理Ⅰ・2年)がボールを拾い上げて1st down 9の好機につなげる。TDも十分狙える距離だったが、後が続かない。左奥を狙ったパスは大きく後方に外れ、中央へのパスはタイミングこそ合うもレシーバーが相手のタックルに遭い失敗。1ヤードも進めず、FGでの3点追加にとどまる。

 

 第4Q序盤、東大は永幡洸裕選手(工・4年)へのロングパスで一気に35ヤード進み、敵陣15ヤード地点へ。しかし再びゴールライン手前で足踏みしてしまい、第3Qと同様FGに終わる。

 

 直後の相手の攻撃では、QBサックでこぼしたボールを側島眞太郎選手(理Ⅰ・2年)が拾い上げ、右端を駆け抜ける。東大は敵陣9ヤード地点で攻撃開始。今度こそTDで同点もしくは逆転といきたかったが、負の連鎖を断ち切れない。3rd down 2ではQB自ら中央をこじ開け、ゴールラインを越えるも、ボールをこぼしていたとの判定でTDは認められず、そのまま相手に攻撃権が移る。東大は以降も攻撃に精彩を欠き、最後の攻撃ではパスを相手にインターセプトを決められるなど、後味の悪い終戦となってしまった。

 

第4Q、QBの伊藤選手のランは惜しくもTDとはならなかった(撮影・小田泰成)

 

◇森清之ヘッドコーチの話

 前半はディフェンスが、勝利を意識して手堅くプレーしようとして、思い切りの良さを失ってしまった。後半は逆にオフェンスの歯車がかみ合わなかった。ベンチワークも、もう少しうまくできる部分はあったと思う。

 

◇関剛夢主将(工・4年)の話

 勝機はあったが、食らい付くことと、勝ち切ることとの差を埋められていないと感じた。

 

 

 慶應義塾大学アメリカンフットボール部は10月15日、公式ホームページで無期限の活動自粛を発表した。複数の部員による著しく不適切な行為が認められたためだという。

 これを受けて関東学生アメリカンフットボール連盟は16日、試合日程の一部変更を発表した。変更後の東大の試合日程は以下の通り。

 

・10月26日に予定されていた慶大戦は、慶大の棄権により中止。東大は不戦勝扱いで勝ち点3を獲得
・11月10日午前10時45分から 中央大学戦 横浜スタジアムで
・11月24日午前10時45分から 日本体育大学戦 横浜スタジアムで

 

 18日には、連盟が慶大を今季最下位扱いするとともに、1部リーグ下位BIG8へ自動降格させると決定した。東大は今季6位以上になれば無条件で来季TOP8残留が決まり、7位でも、BIG8で2位のチームとの入れ替え戦に勝利すれば残留となる。

 

(小田泰成)

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