COLUMN 2018年3月8日

生協食堂が価格改定 その理由と1円単位への移行で予想される混雑対策は

 東京大学消費生活協同組合(東大生協)は2月26日から学内の食堂価格を改定した。従来の価格から品目ごとに3%~10%程度の値上げとなり、東大生協の組合員証の提示、または学食パスの利用により表示価格から10%割引される。これに伴い、価格も10円単位から1円単位となる。価格改定の理由やこの時期に改定した理由、価格の1円単位への移行で予想される混雑の緩和対策について、生協食堂の担当者に聞いた。

(取材・吉良椋)

 

――今回、食堂価格改定に踏み切った理由は何でしょうか

 生協は構成員の方から出資金をいただいて運営する組合員組織です。ただ、食堂では組合員でない方と同じ価格になることから「出資金を払うメリットを感じられない」という声が以前からあり、特に教職員の生協への加入が進んでいませんでした。全てのものに価格の差をつけるのは難しく、現状は書籍部のみでの実施となっていますが、今回の改定でメリットをつけることで、学生や教職員などに生協へ加入していただくことをお願いするのが狙いです。

 

――価格が10円単位から1円単位になったのはなぜでしょうか

 従来の10円単位では、品目によっては適正価格より高い価格設定、安い価格設定になっているものがありました。購買部では以前より1円単位で価格を設定していることや、食材の価格の高騰、消費税増税のため、適正価格を設定するために変更しました。

 

――なぜこの時期に食堂価格の改定を実施したのでしょうか

 中央食堂のリニューアルオープンに時期を合わせたのが理由です。中央食堂でも同様に価格は1円単位となります。

 

――1円単位への変更で予想される、食堂の混雑についての対策はありますか

 利用者に、素早く支払えるキャッシュレス支払いへの切り替えを促します。中央食堂ではICカード・学食パス専用のキャッシュレスレーンを設ける予定で、キャッシュレスレーンの方がスムーズに会計ができることを利用者に認識してもらえればと思います。また4月にキャンペーンで学食パスに入金した際に若干の額のプレミアムを付けるほか、ICカードのチャージ機を食堂に設置するなどの対策も取ります。現金支払いでは、レジスタッフの会計のスピードを向上も目指しますが、利用者の方にもあらかじめ小銭を用意してもらうなどのご協力をお願いします。

 

――「組合員証実績調査」は具体的に何に利用されるのでしょうか

 利用者の方々やレジスタッフに、レジでの会計で組合員証を提示することに慣れてもらうためです。食堂の利用者でどの程度生協の組合員の方の利用があるかを把握することも目的の一つです。実績調査で組合員証の提示をお願いすることで、レジスタッフに寄せられる「生協はどこで加入できるか」「組合員証がなかったら価格はどうなるのか」といった利用者の方々からの質問を聞き取り、チラシで対応するなどの対策を取ることもできます。実績調査は26日の価格改定で終了します。

 

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