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2017年10月8日

硬式野球 法大に連勝で15年ぶり勝ち点 前半の大量得点を救援の宮台投手が守り切る

 硬式野球部(東京六大学野球)は10月8日、法政大学との2回戦に8―7で勝利し、2002年秋以来の勝ち点を挙げた。昨日9点を挙げるなど好調の打線が今日も四回までに大量8得点。六回からリリーフした宮台投手が九回まで投げ、逃げ切った。東大は法大を抑えて単独5位となり、1997年以来の最下位脱出の可能性が出てきた。東大は10月21・22日に明治大学と戦う。

 

悲願の勝ち点を挙げて駆け寄る選手たち(撮影・古川夏輝)

 

法大|021001012|7

東大|40040000X|8

 

 東大は初回、昨日4点を奪った相手先発・長谷川投手(4年)を攻め立てる。昨日2安打の辻居新平選手(文Ⅰ・2年)が先頭で出塁し敵失で無死一二塁とすると、楠田創選手(育・4年)が中前適時打を放ち幸先よく先制する。なおも無死満塁とすると、昨日今季初適時打を放っている山田大成選手(育・4年)が前進守備の間を抜く右前適時打を放ち、相手先発を早くもノックアウト。その後代わった投手からも、暴投と杉本幹太選手(農・3年)の中前適時打で2点を奪い、4点を先制する。

 

 東大の先発は濱﨑貴介投手(理Ⅱ・2年)。援護を受け良い投球を見せたいところだが、ピリっとしない。二回、四球と安打で無死一三塁とされると、続く打者に左前適時打を浴びる。さらに相手投手にも高めの変化球を左前へはじき返され2点差となったところでは濱﨑投手は降板。続く三回も後を継いだ宮本直輝投手(文Ⅲ・2年)が1点を返され、リードはわずか1点となる。

 

 しかし東大打線も四回、負けじと打ち返す。まずは先頭の宮本投手。2球目を強振すると、左越えの自身初本塁打となる。さらに1死一二塁から、田口耕蔵選手(育・4年)が代わったばかりの相手投手の初球を振り抜くと、打球は左翼スタンドへ。主砲に待望の今季初本塁打が出て、リードを5点に広げる。宮本投手も四回、五回を三者凡退に抑える。

 

四回、相手を突き放す3点本塁打を放った田口選手(撮影・古川夏輝)

 

 六回からは、昨日完投勝利を挙げた宮台康平投手(法・4年)がマウンドに上がる。連投の疲れもあってか、球速こそ140キロ前後を出すも球威・キレがない。六回と八回に1点ずつ奪われ、3点差の九回は先頭打者に初球を左翼スタンドへ運ばれ2点差に。さらに2本の安打とダブルスチール、四球で1死満塁とされ、法大の気迫にやや押される。しかし宮台投手は最後まで崩れなかった。相手の代打を一ゴロに仕留めると、最後は相手1番を左飛に打ち取りゲームセット。悲願の勝ち点を全員でつかみ取った。

 

力投を見せた宮台投手とハイタッチする選手たち(撮影・古川夏輝)

 

(文・関根隆朗)

 

2017年10月2日16:15【記事修正】第1段落「勝ち点1、勝率3割3分3厘で早稲田大学と並んで5位タイ」は「法大を抑えて単独5位」の誤りでした。また、第2段落「三鍋秀悟選手(工・3年)」は「杉本幹太選手(農・3年)」の誤りでした。お詫びして訂正します。

 

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2017年10月8日14:48【記事修正】2枚目の写真のキャプションを「本塁打を放った」と修正しました。

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