COLUMN 2017年7月21日

【サークルペロリ】東京大学クイズ研究会 知識獲得で世界広がる

 駒場Ⅰキャンパスはコミュニケーションプラザ和館の一室。部員たちは真剣な面持ちで、読み上げられる問題に集中している。今回記者が訪れたのは、東京大学クイズ研究会(東大クイ研)だ。

 

 東大クイ研の主な活動は、部員が持ち回りで催すミニ大会。基本は早押し形式で、出題者によっては特定のカテゴリー、異なる難度の問題が出題されたり、チーム対抗戦が行われたりと、さまざまな趣向が凝らされている。

 

 このミニ大会開催の準備は生半可なものではない。「準備に1カ月はかかる」と井上純也さん(理Ⅰ・2年)は話す。新規の問題を作成する際には、クイズの題材を探すために本を読みあさることや情報の裏取り、問題文の推敲が必要すいこうで、国会図書館に赴いたり、一つの作問に半日かけたりする場合もあるとか。

 

 この問題作成に東大のクイズサークルならではの特徴が見られる。それは「学術的な問題を作る人が多い」こと。大学の授業で得られた、普段の生活では知ることができないような知識をクイズにすることで、面白いと思ったことを共有する。このような理由から、独創性のある問題が多く作られることが特徴だ。この東大クイ研の特色は、定番問題の中に時々現れる新作問題での強さにつながる。また、今年3月に開催されたサークル対抗のクイズ全国大会「EQIDEN 2017」で優勝を果たすなど、新作問題に限らない強さも併せ持つ。

 

部員の真剣な雰囲気と緊張感に包まれたミニ大会

 

 このように確かな実力を示す東大クイ研だが、必ずしも大会での活躍だけを目指しているわけではない。部員の中には、純粋にクイズで知識を得ることを目的に活動する人もいるそうだ。

 

 素人目には単なる一問一答の繰り返しのように思えるクイズであるが、存外奥深い世界だ。例えば、7回正答で勝ち抜け、3回誤答で失格となる早押しで最も一般的な「7〇3×」形式の大会なら、5回の正答までは慎重に進めそこからは誤答を顧みずに積極的に回答するといったように、戦略的な一面もある。

 

 ではクイズの魅力とは何だろうか。井上さんは「大会で勝つことが楽しく、知識を得ることで世界が広がる」と話す。他の部員は「他の人が知らないことを知れる」ことが魅力だと記者に語った。両者が「知」に対する貪欲な姿勢を見せ、目を輝かせながらクイズについて語っていたことが印象的だった。


この記事は、2017年7月18日号に掲載した記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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