INTERVIEW / FEATURE 2016年4月29日

【東大で「一歩前に」③】早い経験は将来に生きる 福田健太さん

 新入生も大学生活に慣れてきた頃だろうか。そろそろ学業以外の新たな活動に挑戦したいと考える人もいるかもしれない。1年生のときから学業以外の活動にも積極的に取り組んだ3人に、挑戦したきっかけや後輩へのアドバイスを聞いた。

1人目はこちら→ 【東大で「一歩前に」①】豊かな人脈で東大の地位向上へ 永田諒さん

2人目はこちら→ 【東大で「一歩前に」②】苦手克服し国際的視野広がる 廣中彩乃さん

 

福田 健太(ふくだ・けんた)さん 文Ⅰ・2年

インターンシップ

リディラバ企画のツアーで障がい者スポーツを体験する福田さん(写真は福田さん提供)
リディラバ企画のツアーで障がい者スポーツを体験する福田さん(写真は福田さん提供)

 

 インターンシップは就活準備として3年生以降に行う人が多いが、福田健太さんは1年生の8月という早い時期から取り組んでいる。社会問題を考えるツアーを企画するベンチャー企業「リディラバ」での長期インターンシップだ。

 主な仕事はツアーの企画立案。コンセプトを決め、関係するNPO団体を探して連絡を取り、内容を考案した上で当日の運営にも携わる。福田さんは政治への関心を高めるツアーを企画。まず地元の政治について知ることが大切と考え中野区議会議員と語るイベントなどを用意した。ツアー企画以外にも、会議運営などに当事者意識を持って提言を行うことが望まれる。

 出勤義務があるのは基本的に週2回の会議のみで、それ以外は各自で作業を進める。「自宅でも仕事ができるので、自由に時間を使えます」。インターンシップの終了時期は決まっておらず、好きな時まで続けられるという。

 インターンシップを始めたのは、就活に関係なく「人と違うことがしたかったから」。熱中できるサークルが見つからず何かに挑戦したいと思っていた頃「社会への無関心の打破」を掲げるリディラバの企業理念に共感し、インターンシップに応募。「目の前に楽しそうなことがある、今は時間もある、と思い挑戦を決めました」

 応募時はリディラバ以外の企業の情報をあまり集めず、将来進む業界との関連も考えていなかったという。「仕事に必要な技術は就職後の研修でも学べるため、就職先にかかわらず『現場』の経験を積みたいと考えていました」。面接3回の選考は「スキルよりも、とにかくやる気をアピールして」通過した。

 インターンシップを通して「自分ができないこと」を知ったと福田さんは話す。「自分は何でもできると思っていて(笑)。でもメールの返信が遅いとか、適切なツアーコンテンツを作成するのがうまくいかないということに気付きました」。企業での仕事は責任が大きく必ず結果を求められるため、自らの苦手に向き合うことができた。

 当面は仕事を続けるつもりで「ツアー作りのプロになりたい」と福田さん。「社会問題は全ての仕事に関係すると思います。1年生の時から社会問題の現場に携わったことが、どの仕事にも生きるはずです」

 

(取材・石沢成美)

 

 


この記事は、2016年4月19日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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企画:ジョルダン ライブ対談-Part2【広告】
連載小説:『猫と戦争と時計台』㉕
東大発ベンチャー:HIKARI Lab 清水あやこさん
著者に聞く:『教養としての認知科学』 鈴木宏昭教授(青山学院大学)
キャンパスガール:山口晶子さん(理Ⅱ・2年)

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