キャンパスライフ

2015年3月31日

学園祭企画サークル、STEMS UT

東大新聞オンラインにも度々登場してくださっている『東大美女図鑑』(以下美女図鑑)。テレビに出演したり雑誌に取り上げられたりと、注目度があがっている。

実は、その編集部は、STEMS UTという学園祭企画サークルの傘下にある。今回のサークル紹介は、美女図鑑の仕掛け役、STEMS UTという団体だ。

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目的は東大女子のイメージアップ

東大のカワイイ子を集め、写真集を作り、売り込む…。STEMS UTが、美女図鑑でやっていることは超軟派にも見えるが、その問題意識は徹底して現実的かつクールだ。代表の田中純一さんに話を伺った。

――美女図鑑を仕掛けた理由について教えてください。

東大生って、勉強面以外に関しては「真面目」「ガリベン」といった、マイナスイメージがありますよね。僕も実際に聞いたこともあるのですが、特に女の子で東大生になった日には「嫁のもらい手がいない!」と騒ぐ親御さんもいらっしゃる。現に、東大生の男女比の差は大きくて、女子率は、平成26年5月1日時点で、学部学生14,097名中2,650名で、18.79%です。全国平均の半分ですよ。そういう現実をもたらすイメージを払拭する必要があります。そのために僕たちは、東大女子のイメージアップを図るべく、美女図鑑をやっています。

――そうだったのですか。今後の美女図鑑の、具体的な究極の目的はどこにあるんですか?

 

実は、美女図鑑が消滅することです。例えば、青山学院のように、きらきらした女性が多いイメージの学校が『美女図鑑』を作っても、きっとそこまで話題にはならないですよね。東大だからこそ、美女図鑑が驚きをもって迎えられる。けど、それを変えるための『東大美女図鑑』なんです。美女図鑑を読んで、「東大に入ってこういう素敵な女性になりたい!」と思う受験生が増えて、東大女子のイメージが最高に良くなって、現に女性の比率も上がって、もうこういう媒体が必要とされなくなる日。それが僕たちの究極の目的です。逆説的ですけどね。

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――すごくビジョナリーな媒体だったのですね…。驚きました。このSTEMS UTという団体は、どういう経緯でできたのですか?

 

初代である4年生が、1年生のときの同じクラスの連中が集って結成されたそうです。そのクラスでケバブを売ったのですが、そのときに「けばぶ君」というゆるキャラを作ったんですね。これが尾に「ブー」をつけながら軽妙な語り口とちょっと過激な発言で大ウケして、それ以来、学園祭で何か面白い企画をやり続けています。一番、強烈だったなと思うのが「土下座屋」。御客さんから100円をもらって、「謝ってほしいこと」を聞いて、それを土下座してあげるというサービスです(笑)。すごく盛り上がりましたよ。他にも、男5人でももクロを踊る『ももいろコマーバーZ』をやったこともあります。

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ちなみに、STEMSの由来は、創設者5名、佐藤・髙橋・江藤・三村・菅井の頭文字だそうだ。

――美女図鑑はSTEMS UTの一つのプロジェクトにすぎなくて、それ以外にもたくさん活動されているのですね。

はい。最近だと、東大女子によるフリーペーパー『biscUiT』(ビスケッツ)の男子版である『bUckeTs』(バケツ)というのをパロディで発刊しました。テーマも女子の方の「尖る」をマネして「被る」です。

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――(笑)。企画力もさることながら、この雑誌もキレイに作ってありますね、技術力の高さを感じます。

技術屋集団としての一面もウリにしています。この新歓ビラも自分たちで作ったんですよ。

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さて、春ということで、STEMS UTもメンバー募集をいたします。

特にカメラやデザイン、ウェブなどの技術に関心がある方を募集します。後は、暇を持て余して仕方ない方(笑)。並びに、美女図鑑として、女性の方の編集者も増やしたいと思っています。東大美女図鑑に被写体として出演してくれている女性のなかでも、カメラ等をしてくださっている方もいるんですよ。男性だけで作成すると、どうしても視点が偏りがちなので、女性目線で編集にコミットしてくださる方・また新企画を立ち上げてくださる方を大歓迎で募集しております。

――美女図鑑のみならず、多様な企画、並びに崇高な問題意識をお持ちのSTEMS UTさん。今後の更なる発展を祈願しております!

(取材/文 沢津橋紀洋)

サークルや部活動について、東京大学新聞オンラインで紹介したい方は digital@utnp.org までご連絡ください。

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