女子学生向けの家賃支援が新設され総合図書館新館が開館するなど、大きな変化が見られた東大の2017年。論文不正や総合図書館耐震工事に伴う利用制限など、16年に顕在化した問題の清算に追われた年でもあった。東大の今年1年を全6回にわたって振り返る。
総合図書館新館オープン
総合図書館の別館が7月10日、総合図書館本館北の噴水広場地下に開館した。地下1階には議論や講演会の場として「ライブラリープラザ」を建設。しかし本館改修工事に伴う閲覧席減少を補うため、閲覧室の工事が終わる2018年8月末までは200席の学習スペースとして利用される。
地下2～4階には増加する資料の保管場所として、300万冊を収納可能な自動化書庫が作られた。利用頻度は低いが保存が必要な人文社会系の資料を中心に収納。今後は約半年温湿度環境の安定を待ち、各部局の図書館や総合図書館本館から資料を移す。利用開始後は本館から端末を使って資料を呼び出せるようになる。
【東大の2017年】
この記事は、2017年12月19日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。
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