スポーツニュース

2016年5月16日

アメフト部 2部所属の東工大にまさかの苦杯

AmericanFootball
決めれば同点となるFGは左にそれて失敗に終わり、そのまま試合終了となった(撮影・竹内暉英)

 

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は5月15日、オープン戦の第3戦を東京工業大学(関東学生2部リーグ)と東京工業大学グラウンドで戦い、3―6で敗れた。東大は前半から攻撃陣が機能せず、後半にフィールドゴール(FG)で先制するも第4クオーター(Q)に逆転のタッチダウン(TD)を奪われた。オープン戦第4戦は5月28日午後2時半から、京都大学と京都大学農学部グラウンドで戦う。

 

東 大|0030|3

東工大|0006|6

 

 クオーターバック(QB)にエースの荒川信一選手(文・4年)ではなく2番手の松下嶺選手(育・3年)を据えて臨んだ東大は序盤、ラン中心に展開し敵陣まで迫る。関野良樹選手(農・4年)が一気に敵陣右側を駆け抜けてTDかと思われたが、東大に反則があり得点は認められず。好機を逃し、この攻撃シリーズは無得点に終わる。

 東工大には攻撃権の更新を許さず再び東大の攻撃とするも、鎌形勇輝選手(農・3年)が32ヤードのFGを外すなど波に乗れない。第2Qには相手の反則で敵陣20ヤード近くまで攻め込むが、ここで投げたパスがインターセプトされ、得点できずに前半を終える。

 後半開始後最初の東工大の6分に及ぶ攻撃を無得点に抑えると、攻撃陣は野金将行選手(育・3年)へのショートパスを中心に敵陣に攻め込む。鎌形選手が40ヤードのFGを決め、この試合初得点となる3点を先制する。

 守備陣は東郁也選手(工・4年)がQBサックを決めるなど相手にほぼ攻撃権の更新を許さず追加点を待つが、オフェンスが機能せず3点差のまま試合は進行。すると第4Q、松下選手の投げたパスが再びインターセプトされ、自陣19ヤードまで運ばれる。最後は東工大QBが守備陣の隙間を自ら走り込みTD。逆転を許した東大は残り58秒で攻撃権を得ると敵陣12ヤードまで迫るが、反則もあって攻撃権を更新できない。決めれば同点となる35ヤードのFGは左にそれ、そのまま試合終了。2部所属の相手に今季オープン戦での初黒星を喫した。

 

(文・竹内暉英)

 

◇竹之下健三監督インタビュー

――今日の試合を振り返って

 やっぱりフットボールをなめてはいけないということです。究極の格闘技といわれるスポーツですから。全員がやるべきことをやらないと、オフェンスもダメだしディフェンスも止められない。特にオフェンスはひどい、もうめちゃくちゃだった。クオーターバックで荒川を温存して松下を持ってきたというのもあるけど、それは一つのポジションの話で、ラインにしてもレシーバーにしても、やるべきことがちゃんとできていないということです。役割が決まっているスポーツなので、その役割を守るのが第一段階。それができていないとけがも多いし、反則も多いし、集中力も欠けるしということになる。

――守備は良かったように見えます

 失点はインターセプトされてからということで、最後の攻撃を止めたら良かったんだけど、まあよくやったのでは。でも2部相手だから0点に抑えないと。0点に抑えたら負けることはないわけですから。まあひどかったのはオフェンスですね。こんなめちゃくちゃな試合はこれで最初で最後にしたいと思いますね。今からもう一回立て直さないと、京大戦・中央大戦が大変なことになる。

――次の試合への意気込みを

 次の京大戦は今年で57回目。昨年はたまたま10年ぶりに勝ったけど、今年は相当強いと聞いている。2週間は短いけど、今日の試合をいい薬にして立て直していきたいです。ここからリスタートできるかどうかに尽きますね。

 

◇加藤快主将(農・4年)インタビュー

――試合を振り返って

 オフェンスで、QBが松下だったというのもあるけど、レシーバーにいまいちパスが通らなかった。ランプレーもうまくいかなかった。ディフェンスはよくやっていたと思うが、秋にも同じような場面はあると思うので、強いて言えばゴール前のディフェンスの強化が必要だと思う。

――次の試合への意気込みを

 今日負けて、今までのままではいけないということが分かったので、2週間チームを立て直して、京大には勝ちたいです。

 

開幕戦→ アメフト部 2016年度開幕戦で学習院大に31―7で勝利

第2戦→ アメフト部 1部上位リーグ所属の明大に16-13で勝利

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