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2017年5月20日

硬式野球 最終回の反撃もあと一歩及ばず 宮台投手が3回2/3無失点の好救援

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月20日、法政大学との1回戦を戦い2―3で惜敗した。先発の濱﨑貴介投手(理Ⅱ・2年)が4回1失点で試合を作ると、宮台康平投手(法・4年)が3回2/3を無失点に抑える好救援。打線は先制に成功し、最終回に追い上げを見せたが及ばなかった。東大は明日21日午前10時半から、負ければ今季最終戦となる法大との2回戦を戦う。

 

九回、一打逆転の場面で空振り三振に打ち取られてうなだれる宮台投手(撮影・関根隆朗)

 

 

東大 | 0 1 0 0 0 0 0 0 1 | 2

法大 | 0 0 1 0 2 0 0 0 X | 3

 

 東大は二回、1死から楠田創選手(育・4年)の右前打と犠打で2死二塁の好機をつくると、森田穣選手(育・4年)が遊撃手の頭上を越える左前適時打を放ち、1点を先制する。先発の濱﨑投手は、130キロ台後半の直球と変化球を投げ分けて粘りの投球を見せる。三回に1死満塁のピンチから押し出し死球で同点を許すが、後続を断って逆転は許さず、4回を1失点にまとめる。

 

二回、遊撃手の頭上を越える先制適時打を放つ森田選手(撮影・関根隆朗)

 

 しかし五回、代わった山下大志投手(文Ⅲ・2年)が捕まる。中前打と四球で無死一、二塁とされると、次打者の犠打を山下投手が一塁へ悪送球。無死満塁となり迎えた相手4番には、右前適時打を浴び勝ち越しを許す。さらに内野ゴロの間に1点を追加されたところで、今季不調が続いている宮台投手が登板。すると1死一、三塁を遊飛、二飛で抑える見事なリリーフを見せる。

 

 宮台投手は続く六回、制球に苦しみ四球、死球、暴投、四球で1死満塁のピンチをつくるが、力のある直球で相手の3番、4番をそれぞれ二飛、一邪飛に打ち取る。その後も走者を出しながら、140キロ台中盤の球威ある直球を武器に3回2/3を無失点に抑え込んだ。

 

宮台投手は威力のある直球を武器に、好救援を見せた(撮影・関根隆朗)

 

 投手陣の踏ん張りに応えたい打線は、三回以降相手先発を打ちあぐね、七回まで6安打しながら得点は二回の1点のみにとどまる。しかし九回、相手リリーフから2つの四死球と左前安打で1死満塁の好機を作ると暴投で1点を返す。四球で再び1死満塁として打席には今季初めて先発を外れた竹中良太選手(工・3年)が代打で送られる。しかし、遊ゴロに倒れて三塁走者が本塁封殺となり2死。続く打席には好救援を見せた宮台投手が立つが、空振り三振に打ち取られた。試合には敗れたが、投手陣が今季最少失点で試合を作り、好ゲームとなった。

 

九回、山田大成選手(育・4年)が暴投で生還し1点差とする(撮影・関根隆朗)

 

(文・関根隆朗)

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