硬式野球部(東京六大学野球)は5月21、22日、法政大学とリーグ戦最終戦を戦い、1回戦は9─0、2回戦は2─9で敗れた。東大の今季の成績は2分10敗で全カード敗北。悲願の最下位脱出はかなわなかった。(取材・安部道裕、黒田光太郎)
1回戦 法大投手陣に歯が立たず
法大|200025000|9
東大|000000000|0
最下位が確定した中で迎えたリーグ戦最終カード。先発のマウンドに上がったエース・井澤駿介(農・4年)は初回、いきなり法大打線につかまり4本の安打を打たれ2点を奪われる。しかし二、三、四回は変化球を中心に配球を組み立て、追加点を許さない。
井澤を援護したい打線は初回裏、2番・阿久津怜生(経・4年)が法大先発の篠木の150キロを超える直球を弾き返し、得点圏に走者を送り込む。しかし3、4番が凡打に倒れ得点は奪えなかった。
五回表、疲れの見え始めた井澤は、甘く入った球を法大3番・浦に右翼スタンドまで運ばれる。その後も1点を奪われ5回4失点でマウンドを降りた。六回、代わった西山慧(工・4年)は制球に苦しむ。被安打3、与四球3で4点を献上し、六回半ばで投手交代となった。その後登板した綱島大峰(法・4年)、齊藤祐太郎(経・4年)は共に自責点0の好投を披露。攻撃につなげたいところだったが、打線その後も法大投手陣を打ち崩すことはできず。散発5安打無得点で試合終了となった。
2回戦 打線つながらず、遠い得点
東大|000000020|2
法大|10001052X|9
今季最終戦は小髙峯頌大(育・4年)が先発。四死球量産で、立ち上がりは不安定。初回、捕手・松岡泰希(育・4年)が的確な送球で盗塁を刺すなど好プレーもあったものの、あっさりと先制点を許してしまう 。四回には、一塁手・梅林浩大(育・3年)が打球に飛びつくファインプレーも見られたが、エラーも目立ち、七回には一挙5点を奪われた。
一方の攻撃は三回から五回まで三者凡退が続く。七回、4番・梅林が右安打を放つが、打線は思うようにつながらず得点が遠い。八回、いよいよ東大打線が動き出す。7番・松岡が右安打、8番代打・大井温登(育・3年)が左安打で出塁すると、2番・阿久津怜生(経・4年)が適時左二塁打。2点を返した。
しかし反撃もここまで。その後、八回には交代した井澤駿介(農・4年)が法大1番代打・内海から本塁打を浴びる。九回も得点を返せず、2─9で試合終了。全カード敗北で今季を終えた。
守備の好プレーも見られただけに、打線がつながらなかったことが悔しい試合となった。攻撃陣の底上げにより、出塁数の増加を期待したい。
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