スポーツニュース

2025年7月16日

【東京六大学野球】立大2回戦 連敗で春季リーグ終戦「勝ち点獲得」の目標かなわず

2回戦 シーソーゲーム落とし10連敗でリーグ戦終了

 

 硬式野球部(東京六大学野球)は、5月25日、立大と2回戦を戦い、6ー7で敗北した。試合前時点で55季連続のリーグ戦最下位が確定していた中、目立ったのは2年生の選手の躍動。ファンに今秋の「逆襲」を期待させるものとなった。(取材・撮影 吉野祥生、宇城謙人)

 

 東大|030120000|6

 立大|00230020X|7

 

 ここまで各カード2戦目は増田滉生(育・4年)が任されていた中、5カード目の先発のマウンドを託されたのは松本慎之介(理Ⅱ・2年)。4本の安打を浴びるも、3回を2失点にまとめ、チームに流れを呼ぶ。

 

 松本の好投に応えたのは同学年コンビの荒井慶斗(文Ⅲ・2年)と秋元諒(文Ⅰ・2年)。2回表、無死から荒井が左翼後方へ先制ソロを叩き込むと、2死から9番・秋元も2号ツーラン。投手陣に3点の援護をもたらす。

 

6回表にソロを叩き込んだ荒井

 

 立大に追い上げ、勝ち越しを許しながらも、東大打線は4回表、5回表と相手の守乱にも助けられつつ効果的に得点。7回表終了時点で6ー5と僅差ながら勝ち越す。

 

6回裏終了時点で勝ち越す東大。今季初勝利に期待がかかった

 

 しかし落とし穴は7回裏。なんとか逃げ切り、虎の子の1点のリードを守り抜きたいところ。しかし走者を出し、1死から立大・鈴木唯斗が放った打球は伸びていって右翼スタンドに。三塁側スタンドの悲鳴の中、痛い逆転2点本塁打で逆転を許す。8回裏に迎えた1死二、三塁のピンチは佐伯豪栄(工・3年)がしのぎ切って見せ、最高の流れの中で迎えた9回表。1点を追う展開は、勝利に向け、そして今季の目標「勝ち点獲得」へ向け、後がない展開。マウンド上の立大・吉野蓮は150km/h近い速球を投げ込んできながらも、制球が定まらない。ストライクとボールを見極め、カウント勝負の持ち込もうとするも、先頭・秋元の打球は高々と上がり、相手一塁手が捕球して1死。続く「東大ベストナイントリオ」の一角を成す酒井捷(経・4年)、中山太陽(経・4年)に頼りたいところだったが、酒井は7球粘った末三振に倒れると、中山も6球目を見逃し三振。試合終了となってしまった。

 

 今回の敗戦で、今季は全敗で終戦。ついに「勝ち点獲得」の目標は達成できず、試合後のナインの顔には悔しさが隠しきれなかった。この一戦で活躍した2年生選手らの一層の活躍で、秋季リーグでの「逆襲」を待つ。

 

主将・杉浦は試合後、悔しさをにじませた

 

5月 硬式野球部その他の試合結果

 

慶大1回戦(5月3日)

 東大|000000000|0

 慶大|00002010X|3

 

慶大2回戦(5月4日)

 慶大|100000500|6

 東大|000100000|1

 

法大1回戦(5月10日)

 法大|101040030|9

 東大|010100100|3

 

法大2回戦(5月11日)

 東大|000110010|3

 法大|08000040X|12

 

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