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2022年9月22日

【キャンパスのひと】芸術に向けられる、底知れぬエネルギー 有吉玲さん(文・3年)

映画制作の舞台・東向島で。監督兼カメラマンの友人が撮影(写真は有吉さん提供)

 

 高校時代は演劇部とディベート部に所属する傍ら、短歌にも力を入れ、各々の全国大会に出場した。東大入学後は演劇サークルや実験演劇の団体で役者としてだけではなく、脚本・演出にも携わる。映画好きの仲間と映画も一から制作した。音楽を聴くことも、絵を描くことも好きだ。関心は広いがそれらはばらばらなものとして存在しておらず、互いに有機的な形で生かしたいと話す。

 

 現在は文学部美学芸術学専修に所属。理論を制作論として実験的・前衛的な創作にどう還元するかを学ぶ他方、哲学や政治学へのアカデミックな関心から普段の創作活動とは離れ、美学と倫理学の境界を知りたいと進学した。留学も予定しており、自分が持つ関心がどこまで強度のあるものなのか、どういったアプローチの仕方があるのかを考えてから卒業後の進路を決めるという。

 

 「創作をしていない自分は想像できないです」とためらいながらも断言する。燃えるようなまなざしで、美しいものを見つめ、創り続けるのだろう。【楡】

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