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2015年6月11日

ジュエリーブランド「EDAYA」展示会 「『わたし』と『社会』のリ・デザイン展」

医学系研究科修士課程修了の山下彩香さんが設立したジュエリーブランド「EDAYA」の展示会「『わたし』と『社会』のリ・デザイン展」が5月31日~6月7日に六本木ストライプスペースで開催された。フィリピンの山岳先住民族「カリンガ」約50人の写真や伝統的な竹楽器の展示、竹楽器作り体験などを実施。カリンガの世界観を通じて、現代の「個人」と「社会」の関係を見つめ直すことが展示会のテーマだという。展示会の他にゲストを招いての日替わりイベントも行われた。

EDAYA150608.JPG「カリンガ」の作業用具の展示(撮影・矢野祐佳)

 展示会では山下さんが現地で取材・撮影した約50人のカリンガの写真を展示。写真には周囲の人間に対するカリンガの思いなどの説明書きが付いた。作業用具の展示、カリンガの職人技を用いた竹のジュエリーの販売なども行われた。

山下さんは東京大学新聞社の取材に対し、今回の展示会でカリンガ同士のつながりや世界観を示したいと述べた。その上で、現代の日本社会ではSNSの発達などで個人同士のつながりが強まる一方、孤独死の増加などつながりが疎遠になっているという相反する関係性が複雑に存在すると指摘。「展示会が現代社会を見つめ直すきっかけとなればうれしい」と語った。

山下さんは2012年にフィリピンでEDAYAを起業。自身の左耳が生まれつき聞こえないため少数民族など社会の「マイノリティー」が持つ可能性を引き出すことなどに関心を持ち、起業したという。

この記事は、2015年6月9日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。2715_6_9pop-01 small.pngのサムネイル画像

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