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2025年9月4日

駒場Ⅰキャンパスに不審者 警察も入構 警備体制見直しも

 駒場Ⅰキャンパスで6月27日、不審者が学生会館やキャンパスプラザA棟で学生に声をかけながら、うろつく事案が発生した。7月4日にも同一人物と見られる男性が、多目的ホールのロビーに侵入。両日とも警察が入構する事態となった。

 

 学生会館運営委員会によると、挙動不審な人物が27日の午前中から頻繁に行き来する様子が目撃された。キャンパス・プラザの窓口の事務補佐員は、当初その人物を学生だと思っていたが、利用者から絡まれて困っているという報告があり、不審者と判断。事務補佐員から報告を受けた運営委員が現場に向かい、女性学生を追いかける状況を確認。守衛に通報し、尾行を行った。午後4時15分ごろ、到着した守衛が男性を正門守衛室に連行した。

 

 教養学部によると、不審者は精神疾患を抱えており、構内に侵入する前は母親と散策中だったという。息子を探していた母親も守衛室で、警察の事情聴取に応じた。不審者は厳重注意を受けた上で、母親と共に警察署に向かった。

 

 7月4日午前11時25分頃、学生から「多目的ホールのロビーに不審な人物がいる」との通報があった。現場に駆けつけた警備員と職員が確認したところ、6月27日の人物と同一であることが判明。守衛室に連行し、午前11時55分頃に学部が警察に通報した。母親が守衛室に来室し、警察による再度の事情聴取の後、不審者に二度と駒場キャンパスに立ち入らないよう厳重注意した。

 

 事案の再発を受け、学生会館運営委員会は非常事態マニュアルを改定し、通報先を守衛室に一本化して対応の明確化を図った。不審者発見時の伝達経路を明確にし、迅速かつ的確な対応ができる体制を整備している。女性トイレ内の緊急連絡先掲示も更新。

 

 不審者や不審物を見かけた場合は、学生会館やキャンパス・プラザの窓口または学生支援課、守衛室に連絡するよう推奨されている。

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