5月30日、安田講堂で東大基金と東大創業者の会共催の「知と革新のフロンティア共創 – AI・起業・グローバルが織りなす未来創造セッション supported by Google –」が開催された。多数の東大出身起業家が参加した起業家向けのイベントだ。
イベントは、特別企画から始まった。桂文枝氏がGoogle社の生成AI・Geminiを巧みに使い共に作り上げた落語を披露。一般向けには初披露だという。落語とAIの異色の掛け合わせで生まれる新しい笑いに安田講堂が包まれ、東大の藤井輝夫総長も笑顔で鑑賞していた。


続いて東大出身の起業家らによるセッションが多数行われた。「AIの社会実装に向けて 東大・Google・起業家が共創する未来」というテーマでは、藤井輝夫総長、岩村水樹氏(グーグルバイスプレジデント・東大理事)、染谷隆夫執行役(東大大学院工学系研究科教授)、出雲充氏(株式会社ユーグレナ代表取締役社長)が登壇。出雲氏は、20年前は東大から起業という発想は極めて稀だったが今では東大が日本のスタートアップをリードしていると話した。東大が世界一に生まれ変わるためにさらに必要なものは何か、という問いに対して①女性が活躍する東大となること②グローバルな東大となること③芸人に負けない、笑いの絶えない東大となること─が必要と語り、理事たちと議論を交わした。

イベント後半では、「グローバルに通用するのが誰だ?」というテーマでピッチコンテストが行われた。東大出身の起業家たちが自分の事業を出雲氏やGoogle社の関係者に対して熱く語った。
東大とGoogle社は協力関係にある。2020年に締結したパートナーシップは現在3期目で、24年には社会連携講座も設置された。