COLUMN 2020年6月7日

【はじめての東大新聞】〜地方からの東大進学を考える〜⑤逆境を克服して東大合格を手に入れた方法とは?

 地方から東京大学に合格することは楽ではありません。昨年の春に東大新聞が全新入生を対象に行ったアンケートでは、関東出身者だけで2019年度合格者の約57%を占めました。良質でレベルの高い授業を受けられる関東地方に比べ、東大からも遠く情報も得にくい地方からの東大受験はやや不利であるかも知れません。

 

  そのような逆境の中でも、地方の無名高校から現役で東大合格を勝ち取った先輩たちもいます。彼らはどのように東大受験に立ち向かったのでしょうか?今回は、東大合格者が毎年1人程度の高校からその年唯一東大に現役合格した先輩に話を聞いてみたいと思います。

 ◇

━━まず、ご自身について少し教えてください。

 

 僕は長野県に生まれ長野県で18年間過ごしました。高校は第一志望の公立高校に落ちてしまい、地元の私立高校に進学しました。東大・京大合格者が毎年1人出るか出ないかくらいの高校でしたが、友人たちにも恵まれ、私立高校ならではの手厚いサポートも得られたので結果的には良い選択であったと思います。3年後東京大学に現役で合格し、今に至ります。

 

━━東大受験を志したきっかけは何ですか。また東大に入学してからやりたいことはありましたか。

  

 自分自身が地方出身ということもあり、都市と地方の間の教育格差を是正したいと思いました。さらに教育と貧困問題に大きな関連があることを知り、教育学を深く学びたいと思い東大を志望しました。

 

━━地方からの東大受験において一番の障壁となったのは何でしたか。またそれをどのようにして解決しましたか。

 

 情報が少なく質の高い授業を受けるのが難しいことです。僕は東進衛星予備校に行き、映像授業を受講していました。地方にいながらも有名講師の東大対策授業を受けることができたのは非常にありがたかったです。特に現代文に関しては対策が難しいこともあり非常にお薦めです。また、添削指導に関しては高校の先生に付きっきりで指導してもらっていました。第三者に自分の答案を見てもらうことは本当に大切です。高校生は、高校の外での学習環境が整っていない場合、東大受験を高校に頼るしかないと思うので、高校の先生と仲良くなることが合格への鍵と言えるでしょう。

 

━━東大入試当日にはどのような気持ちで臨みましたか。

 

 ものすごく緊張しましたが、今まで勉強してきたことを全て答案にぶつける、という意気込みで臨みました。受験は点数で競う世界です。1点の重みを大切にしてくたさい。僕は東大の合格最低点からわずか1.5 点というギリギリの点数で合格しました。普段の模試やテストで「1点くらいいいや」と思っていませんか?その1点が合否を分けるかもしれません。テストでは1点でも多く貪欲に点数を獲得してください。

 

━━最後に、東大を志望する方々に向けたメッセージをお願いします。

 

 決して志望校合格を諦めないでください。時には全てを投げ出したくなることもあると思います。そんな時、僕は高校を休んで新幹線で東大に行き構内を散歩していました。そうすると不思議と思考がすっきりし、自分のやるべきことが一本道のように明確になりました。東大のキャンパスにはそれだけの力があります。

 

 そして受験で経験したことは必ず後の人生に生きます。受験のような自分自身と真摯に向き合える機会はそう多くはありません。大学生・社会人になったとき「受験のときあんなに頑張れたんだから、いまも頑張ろう」と言えるように今しっかり勉強してください。 

 いかがでしたか?今回の記事が、地方から東大を目指す受験生の皆さんの参考になればうれしいです。東大で待ってます!

 

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