COLUMN 2020年2月4日

【受験生応援連載2020】現役東大生は私大受験をどう乗り切ったの? 特別な意識は持たず東大を優先

 受験生の皆さん、勉強お疲れさまです。2月に入り、皆さんの中には私立大学の一般入試に臨む人もいるのではないでしょうか? そこで今回は、東大入試対策と並行して私立大学の入試も経験した現役の東大生A〜Dの4人が、私大入試の準備期間・本番・試験後の過ごし方で意識し、工夫したことについて語ります。


A(文Ⅲ・2年・栃木県出身)

B(文Ⅰ・1年・東京都出身)

C(文Ⅰ・2年・長野県出身)

D(理Ⅱ・1年・佐賀県出身)

 

〈試験前について〉

 

━━出願校と出願理由は

A:受験したのは、早稲田大学文学部のセンター利用方式と一般入試です。そもそも私大を受験した主な目的は、東大入試本番に向け試験の雰囲気に慣れるためでしたが、東大が不合格だった場合の進学も考慮して受験校・受験方式を選びました。

 

B:私は「絶対に東大に合格したい」という思いが強く、試験の緊張感などに慣れるために私大を受験しました。出願したのは早稲田大学政治経済学部のセンター利用方式と一般入試、慶應義塾大学の法学部です。

 

C:僕の場合、実際の試験の雰囲気に慣れるために私大受験を考えた一方、日程面や試験問題の形式・内容面で東大対策にあまり負担にならないようにしたいと思い、試験日程が例年2月初頭で全問マーク式の国際基督教大学(ICU)を受験しました。またセンター利用方式でも早稲田大学の法学部・政治経済学部・国際教養学部を受験しました。

 

D:現役時代はどうしても東大に行きたかったため、私大受験はしませんでした。一方、浪人時代は東大へのこだわりよりも2浪は回避したいという思いの方が強く、合格校を確保することを優先しました。結局、一般入試は慶應義塾大学のSFC(総合政策学部・環境情報学部)と理工学部、センター利用方式は早稲田大学の政治経済学部・文学部・法学部・社会科学部・人間科学部・国際教養学部の6学部に出願。関西圏の私大を受験しなかったのは、関東に出たいという憧れがあったからです(笑)。

 

━━私大対策の工夫は

A:センター利用方式が不合格だったため一般入試を受験することになりましたが、試験直前期もあくまで東大を意識していたため、東大対策に集中し、私大受験のために特別な勉強はしませんでした。僕の場合は、試験直前に試験科目の過去問に目を通して形式を確認するにとどめていました。

 

B:早稲田大学はセンター利用方式で合格したため実際には受験しませんでしたが、試験科目・内容的に東大対策で十分対応できると感じており、東大入試に通じる部分があると感じた世界史は過去問を4年分程度解きました。慶應義塾大学の方は、小論文は何も対策せず、世界史も東大入試では出題されないような非常に細かい知識まで問われるため対策に手を付けませんでした。しかし英語は東大入試にも役立つ部分があると感じ、過去問を5年分ほど通して解き、分からなかった単語はメモするなど入念に準備しました。文系の場合、英語を重点的に勉強すると有利かもしれません。

 

C:ICUは全問マークで、試験科目が「人文・社会科学」・「総合教養【ATLAS】」・「英語」と文系だけでなく時には理系の知識まで幅広く問う独特なものだったので、個人的には東大入試との関連は薄いと思いました。ただ、だからこそ過度なプレッシャーを感じることなく対策に取り組むことができ、東大対策の「息抜き」として直前に過去問を3年分ほど解きました。時間ベースでは(東大対策):(ICU対策)=8:2くらいの割合です。

 

D:合格校を確保すべく私大対策にも時間を割きました。勉強量の負担を分散させるため、東大対策と並行して、センター前はSFCの、センター後は理工学部の対策をしました。SFC対策では過去問を5年分通して解き、特に小論文は予備校の先生に添削してもらいました。センター後の理工学部の対策も過去問を3年分解いて試験に備えました。理系の場合は数学と理科2科目に注力して対策することをお勧めします。

 

〈試験前日と当日について〉

 

A:地理的に自宅から試験に直行することもできたのですが、気持ちに余裕を持たせたかったので新幹線を使い、前泊しました。宿泊先に着いた後、試験会場までの道のりを確認しました。試験当日の昼ごはんは、混雑が予想される試験会場近くではなく、ホテル近くのコンビニで前もって買っておいて良かったです。試験の雰囲気を経験するつもりでしたが、実際はあまりプレッシャーを感じませんでしたね。帰りも新幹線の自由席でスムーズに帰ることができました。

 

D:試験当日の昼ご飯に関して、試験会場近くで食べたり買ったりするのを避けるのはもちろん、何を食べるかまで予め決め自分のルーティンにすると、平常心で落ち着いて試験に臨めますよね。

 

C:僕は東京の電車事情が全く分からなかったため、親と新幹線で東京に向かい、前泊しました。前日は試験会場までの道のりを確認した後、ホテルで過去問の間違えた部分を確認。当日はバスを利用する予定だったので早めに会場に向かいました。試験中は自分も周りも集中しており、入試らしい厳かな雰囲気を味わうことができて良かったです。帰りは一斉解散で混雑しましたが、比較的すんなりと帰宅できました。

 

B:自宅が都内なので下見などはしませんでした。当日は早めに家を出て、余裕を持って会場に着きました。首都圏に自宅がある場合でも、当日の電車やバスなどの混雑を予想して早めに行動することをお勧めします。当日は思ったほど緊張せず、リラックスして試験を受けることができました。

 

D:予備校の寮があった福岡から飛行機で向かうつもりで、理工学部・SFCそれぞれの行きと帰りのチケットを1月上旬くらいに予約していました。理工学部の試験後SFCの試験まで5日ほど期間が空いていましたが、連泊はせず、その都度帰ってきて福岡で勉強しようと思っていました(SFCの2学部は2日間連続で行われたため連泊で受験)。しかし、理工学部、SFC共に直前で体調を崩してしまい、試験を受けに行けませんでした。センター利用方式がうまくいったので良かったのですが(笑)。

 

〈試験結果について〉

 

A:センター利用方式は不合格でしたが「受かったらラッキー」程度に軽く受け止めていたため、あまり引きずりませんでした。一般入試の結果発表は東大入試の試験中でした。ただ、東大入試直前と本番中は目の前の東大入試に集中し、結果は気にしないように。東大入試が終わり解散されるまでの待ち時間で結果を確認しました。文学部に行きたかったので、私大が不合格だったら後期試験の対策、と考えていましたが、合格していたので良かったです。

 

B:慶應義塾大学は東大入試前に結果発表がありました。過度に期待はせず「受かっていたらいいな」という気持ちで結果を待っていました。合格していて素直にうれしかったですが、あまりはしゃぐこともなく「このままの勢いで東大入試も頑張ろう」と気持ちを引き締めてその後の勉強に臨みました。

 

C:ICUは試験日程だけでなく結果発表も非常に早く、全ての入試の中で一番最初に結果が分かるものだったのでとても緊張したのを覚えています。合格を目にしてとても安心しましたが、慢心せず気持ち良く東大対策に気持ちを切り替えることができました。

 

D:早稲田大学のセンター利用方式の結果が2月上旬に発表され、全学部合格しました。ただ、合格を手にしたことで気が緩み、しばらく勉強に身が入らなくなってしまいました。そんな時、現役で東大に合格した友人に電話して東大の素晴らしさを再認識し、勉強のモチベーションを上げたのを覚えています。合格の喜びのあまり油断するのは禁物ですね。僕は、大学合格は「縁があった」ということだと思っています。私大入試の結果が合格であれ不合格であれ、一喜一憂せずに受け止めましょう。


 いかがでしたか? 私大受験を控えている人はこの記事を参考に、緊張し過ぎずに私大受験を乗り切れるようイメージしてみてください!

 

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