受験

2018年1月29日

【受験生応援2018】2次試験直前!現役東大生によるアドバイス ~英語編~

 受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。2次試験まで1カ月を切りました。センター試験がうまくいった人もいかなかった人も、ここからが勝負時です。東大新聞オンラインでは、受験生応援連載として、東大の2次試験のアドバイスを発信していきます。今回は現役東大生による英語の勉強法アドバイスです。


 東大入試の英語は2日目の午後、つまり最後の教科だ。それまでの4科目で体力も精神もくたくたのはず。ならば、きちんと自分なりの戦略を立てて試験に臨もう。

 

 問題構成は、例年通りならば大意要約、段落整序、英作文2題、リスニング、文法、英文和訳、エッセイ系の長文……。リスニングの音声が流れるまでの45分、終わってからの45分をどの問題に配分するか、戦略を立てよう。センターから2次試験まで時間は短い。戦略を決めるためにも、まだ取りかかっていない過去問や各予備校が出版している東大模試のまとめを使って演習を進めよう。その際本番と同じ時間設定を想定し1年分をまとめて解けば、自分にどのような配分がいいか、おのずと分かってくるはずだ。大意要約や英作文、英文和訳といった記述式の問題は学校や予備校の先生など、信頼できる人にチェックしてもらおう。

 

 東大英語の本番で注意しなければならないことは三つ。一つ目は分量の多さだ。120分の試験時間があるとはいえ、本番で焦ってしまうと試験時間終了間近に解き終わってしまうことになるかもしれない。記者は、事前の演習では100分程度で終えることができていたものの、当日は長文が全く理解できず焦り、結局115分程度かかってしまった。もし終わらなければ、暗い気持ちで帰路につき、合格発表まで過ごすことになってしまう……。それだけは避けたい。事前に速読・多読の練習をしておこう。二つ目はリスニングの重要さだ。リスニングは試験開始から45分後に始まり、約30分間続く。各予備校によると、このリスニングだけで120点中30点を占めると言われている。事前に演習を積んで、本番でも確実に得点を重ねたい。三つ目はマークシートの使用だ。当日はセンターと同じように、鉛筆を忘れてはいけない。また、マーク形式と記述形式の問題が入り混じっているため、気付かないうちに「ズレ」が発生するリスクは高い。問題番号に注意してマークしよう。

 

 幸いなことに東大英語は一つ一つの問題や単語の難易度がそれほど高いわけではない。1文ずつしっかり理解しながら解き進めれば、必ず高得点を手にすることができるようになっている。すがすがしい気持ちで2次試験を終えるため、最後の教科、英語でいい結果を残そう!

 

(文Ⅰ・1年=当時)※この記事は、2017年公開の東大新聞オンライン記事からの転載です。

 

 

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