キャンパスライフ

2022年3月13日

【寄稿】「自分の考えを表現する場」であったゼミ 原田ゼミ受講生インタビュー④

 

 「自主ゼミ」をご存知でしょうか? 自主ゼミとは、教養学部学生自治会が主催する、単位認定のないゼミです。通常の授業の枠に縛られない、個性あふれるゼミが展開されています。もうすぐ新年度。この機会に、サークルや学生団体のみならず、自主ゼミに参加することを考えてみませんか? 本企画では、東大では2020年度から開講されている「未来シナリオとリーダーシップ」、通称「原田ゼミ」の受講生・卒業生のインタビューを4回にわたってお届けします。(寄稿=童菲 法・3年/原田ゼミ2020S・A、2021S受講生)

 

 「より多くの学生にこのゼミを知ってほしい!」という切実な思いと使命感から、私は3名の受講生をインタビューしました。最終回の今回、お話を聞かせて頂いたのは、2020年度Sセメスターに原田ゼミを受講し、現在原田先生の研究所で長期インターンも経験されている小泉さん(法・3年)です。

 

 

2021年第3四半期インターン個人課題報告書

 

──ゼミに参加したきっかけはなんですか?

 

 アルバイト募集の掲示板で、原田先生が運営されている研究所の長期インターンを見つけて参加させて頂き、そこで誘われたのがきっかけです。当時ちょうどコロナが始まり、部活もできていなかったので参加する余裕がありました。僕は国際関係に興味があり、ゼミで世の中の出来事の背景を学べるのが魅力的でした。

 

──ゼミに参加する中で、ニュースの読み方が変わりましたか

 

 ゼミをきっかけに、テレビで報道されるニュースと報道されないニュースにどのような違いがあるのだろうと考えるようになりました。

 

──ゼミを受ける中で、一番印象深かったことはなんでしょう

 

 一番印象深かったのは、「科学」についての話です。先生はよく、「科学は絶対的ではない」とおっしゃっています。今後は理系と文系的な学問が融合して新たな知見を作る、と。実際コロナ禍では、科学的な研究をもってしてもわからないことが多いということが露わになりました。そこでも政治家や官僚等は何か行動せざるを得ない。そんな中、文系的な諸価値、哲学、経済学、法学の知見が、各国がコロナに対応するに当たって重要な役割を果たしていたと思います。理系と文系的な学問の融合と協働は、気候変動対策など世界的な課題の解決において重要になっていく、といった新たな認識を得ました。

 

──ゼミで大変だったことはありますか

 

 読書課題です。ゼミに参加するまで、200ページぐらいの本を毎週のように読むということはなかったので、とにかく読むのが大変でした。さらに、今週は物理学、来週は歴史学といったように毎週ジャンルが変わります。短期間で読み、要点をまとめ、発表するというサイクルは大変でした。

 

 しかし、読書課題がなければ自身では読まない本ばかりでしたし、そういう意味では新しい知見もたくさん得ることができました。よくわからなかった部分も、ゼミで先生が詳しく本質をついた解説してくださるので、読んでいた意義は大きかったです。

 

──現在インターンを継続中ということですが、具体的に何をされていますか

 

 インターン業務時間の半分は総務作業、もう半分が自分の興味に沿った課題の研究です。

 

 後者の個人課題で僕は、米国と北朝鮮の関係と、ラジオプレスという会社から発行されている北朝鮮FAX Newsにおける記述の相関関係を探りました。具体的にわかったことは、北朝鮮メディアの記事では、米韓軍事演習が行われる時や、両国関係が悪い時はアメリカに対する呼称が口悪いものになるということです。「米帝」、「侵略者」とか……トランプ前大統領についても呼び捨てだったり、ひどい時は「老いぼれ狂人」という罵りになっていたりします。 

 

 現在は、プログラミングスキルを使いながら、日経平均株価と円ドル為替レートの関係を見ています。文系且つ法学部なので、プログラミングについては全く知見がなかったのですが、現在ちょうど先生が立教大学でAI研究をされているので、先生の手ほどきを受けながら分析を進めています。

 

──プログラミングに挑戦されているのですね! ところで、ゼミを受講して、自分自身が変わったことはありますか

 

 未来を予測するにおいて、歴史に対する正しい認識を持つ重要さを知りました。そこで、授業でも歴史の本を読み、実際こんな出来事があったのだと思うことが多々ありました。特に、戦後日本の復興においては当時アメリカが日本を反発できないように抑え込んだ諸事実がある、という新たな歴史観を得ました。

 

──懇親会にも参加されていたと思いますが、そちらはどういった体験でしたか? 

 

 懇親会では先生とより深い人生観話もしました。先生の仕事の根底には、いかに社会に貢献できるかという考え方があると感じました。そういう信念を持ちながら、日々各地の関係者と接しているのを、インターンをしている中でも見ていて……本当に「すごいな」と、尊敬している面があります。

 

 それがきっかけで、「社会に良い影響を与える」ということが、現在就活中の会社選びの一つ大きな基準となっています。

 

──最後に、新歓メッセージを一言お願いします!

 

 授業ではなかなか学べない、新たな知見が得られるのがこのゼミの一番の魅力です。ゼミのおかげで、世の中の見方、ニュースの見方がガラッと変わりました。

 

 また、個人的に大きかった魅力は、発言が多く求められたことです。文Ⅰから法学部に進学したからかもしれませんが、他の授業では発言することが少なかったので、自分の考えを表現する場があったのは、貴重な経験でした。

 

 

 ゼミを受講したい方、初回ゼミにまず出てみたい方は是非下記応募フォームからご応募ください。確定次第、授業のガイダンス資料、授業URLを登録メールにてお送りさせて頂きます。
コチラ→https://t.co/g14vEXLpJT

 

 

【講師・原田武夫略歴】

東京大学法学部在学中に外交官試験に合格、外務省に外務公務員Ⅰ種職員として入省
アジア大洋州局北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)などを歴任し、2005年外務省を自主退職
2007年 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)を設立登記し、代表取締役に就任
2013年 「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)2013」にパネリストとして参加(2014年、2015年、2018年にも参加)。
大学生・大学院生を対象に次世代人財の育成を目的とする「グローバル人財プレップ・スクール(前身はIISIAプレップ・スクール)」を無償で開講し、そのOB/OG達は主要官庁及び民間有力企業に多数採用
2013年11月 内閣官房行政改革推進本部事務局による「秋のレビュー」の「大学の教育研究の質の向上に関する事業(グローバル人材育成及び大学改革)」に関する参考人として招致される
2020年4月 東京大学駒場キャンパスで教鞭を執る
2021年3月 京都産業大学修了(京都文化学専攻(歴史地理学))及び放送大学大学院修了(文化科学専攻(人文学))
2021年 人工知能学会会員
日韓独英で著書・翻訳書多数

 

【2022Sセメゼミ情報】
開講時限:水曜4限(14:55~16:40)
開講形態: 教養学部自治会の要請次第
例年のジェンダー比:5対5程度
受講者所属:学部生院生、文系理系と多岐にわたる
ゼミUTmapHP:https://utmap.jp/clubs/60238126
ゼミTwitter::https://twitter.com/haradazemi2022
ゼミInstagram::https://www.instagram.com/iisia_student/
(参考)2021Aゼミガイダンス資料:https://docs.google.com/document/d/1VN63dASKeS0SdTQBb_7jbC6cuAXTstM_/edit

 

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【記事修正】2022年3月18日23:20 「履修のためのガイダンス『1.はじめに』」の画像を差し替えました。

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