スポーツニュース

2016年6月25日

ホッケー女子、創部以来初の2部優勝 1部復帰懸け26日に入替戦

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東大(赤)は初の1部で臨んだ昨季、2部に降格した(写真はリーグ第3戦の慶應義塾大学戦)

 

 ホッケー部女子(関東学生2部リーグ)は6月18日、横浜市立大学と春季リーグ1―2位決定戦を戦い、シュートアウト(SO)戦を制し2010年の創部以来初の2部優勝を決めた。昨年まで2勝2敗、今季リーグ戦では0―1で惜敗した横市大に雪辱を果たした。26日に1部8位の立教大学と昨季以来の1部昇格を懸け、1部2部入替戦を戦う。

 

東 大 00|0 |2

横市大 00|0 |1

 

 試合は前半3分に横市大がペナルティーコーナーを得るなど、序盤から激しいせめぎ合いとなるが、互いに決め切れずゴールキーパーと選手5人が1対1の攻防を行うSO戦にもつれ込む。SO戦ではゴールキーパー田中千尋選手(農・3年)が横市大のシュートを5回中4回止める好セーブを見せ、2―1で制した。

 東大は初の1部で臨んだ昨季、2部に降格した。今季はリーグ戦を2勝1敗の2位で終え、11日にはBプール1位の武蔵大学を破り1―2位決定戦に進出していた。

 

(文・関根隆朗)

 

◇森田仁美主将(工・4年)の談話

――2部優勝という結果の率直な気持ちは

 2部優勝は創部7年目にして初めてなので、とてもうれしいです。優勝杯のリボンに「東京大学」の文字が刻まれ、誇りに思いました。特に、部員が少なくチームを作れなかった頃を経験している先輩方の喜ぶ姿を見て、優勝の重みを実感しました。

 

――今季の戦いを振り返り、優勝の要因は何と考えているか

 第1に「絶対に優勝する」という想いを全員で共有できたことだと思います。実は、5月のプール戦で横市大に敗れてしまったのですが、これは大きな痛手で、精神的な負担にもなっていました。しかし、「苦しい時こそチーム一丸となってやろう」と監督やコーチが声を掛けてくれ、後輩たちの練習に対する真剣な姿勢にも背中を押され、前を向いて練習に励むことができました。そして、決勝戦は横市大に対するリベンジの機会でもあり、選手の気合も十分で、苦しい局面でも粘り強く戦い抜くことができました。第2に、OGやコーチ陣、新入生も含めたチームの総合力です。昨年からの東大チームの特徴である「交代の駆使」を生かし、厳しい暑さの中でも走力を落とさず、最後まで優位に試合を展開することができました。選手交代の多さは、下級生が試合に出るチャンスがあることを意味しますので、上級生にとっても良い刺激となり、チームの中に良い競争が生まれて全体の底上げにつながりました。

 

――1部2部入替戦への意気込みは

 2部優勝できたのは、日ごろからたくさんの方にサポート・応援していただいているからです。感謝の気持ちを胸に試合に挑みます。厳しい戦いに勝ち抜くことで自信が付き、チームの雰囲気が非常に良くなっていますので、この勢いのまま必ず1部昇格を果たします!

 

2016年6月25日 18:00 【記事修正】 スコアの「早大」を「横市大」に訂正しました。

2016年6月25日 23:00 【記事修正】 「初の1部で臨んだ昨季、全敗で2部に降格した」とありましたが、7-8位決定戦で武蔵大学に0-0(SO戦 3-0)で勝利していました。お詫びして訂正します。

 


 この記事は、2016年6月28日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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