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2020年3月9日

インクルーシブ工学連携研究機構とメルカリ「価値交換工学」で特任教員を公募

 インクルーシブ工学連携研究機構(RIISE)とメルカリの研究開発組織mercari R4Dによる「価値交換工学」連携研究部門は2月19日、特任教員を数人公募すると発表した。任期は1年だが再任可能で、最長2024年12月まで。同日には、1月に発足した同部門の設立記念シンポジウムも予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し16日には延期が発表されていた。

 

 同部門では、誰もがフェアで安全な価値交換を行える社会を目指し、価値の分析・生成・交換に関する研究課題に取り組む。以前からmercari R4Dとモビリティなどに関する共同研究を実施していた、RIISE機構長の川原圭博教授(工学系研究科)は、組織単位での提携の意義を「5年10億円という規模は貴重で、分野横断的に新しい学問分野の創出に取り組める」と語った。大学で共同研究を実施することで、教育につなげられることも利点とした。

 

 メルカリの山田進太郎CEOは、歴史が浅く技術の蓄積が乏しい同社にとって大学の知は重要と説明。本年夏にはmercari R4Dの拠点を本郷に移し、東大との連携を深めるという。

 

 RIISEは昨年10月に発足した組織で、工学系研究科や情報理工学系研究科など六つの部局から成る。分野横断的な研究チームを組むことで、民間企業などとの連携を通じた未来ビジョン実現のための教育・研究を進めていくとしている。


この記事は2020年3月3日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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