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2023年2月12日

オリエンテーションの詳細判明 オリ旅行・オリ合宿選択式へ

 東大教養学部オリエンテーション委員会(オリ委員会)は2023年度のオリエンテーションの方針を示した。オリ旅行・オリ合宿はそれぞれの長短を踏まえ、クラスごとの選択制で実施される。東京大学新聞社の取材によると、最終的な開催形態は学部の承認を経て、2〜3月に確定する見通し

 

 オリ合宿は「上クラ」(前年度入学の同じ名前のクラス)が1年生の「下クラ」を引率する1泊2日のクラス旅行で、年度初めに毎年実施されていた。コロナ禍で2年間の中止を経て、22年度は日帰りのオリ旅行が実施された。

 

 オリ合宿は従来からマイノリティーへの配慮が欠けることや経済的な負担、初対面の学生が旅行を行う心理的ハードルが高い一方で、参加が半強制的などの問題点が指摘されていた。コロナ禍による代替案として実施されたオリ旅行ではこうした負担が軽減したが、グループごとの交流の時間が増え、交流の質が下がる懸念があった。

 

 オリ旅行・オリ合宿が一長一短で、オリエンテーションを実施するオリ長の間で意見が分かれていることから、選択式が新入生にとって適しているとオリ委員会は判断。「第二外国語」や科類などによりクラスの状況がさまざまだとし、上級生であるオリターが形式の決定をする。

 

 それぞれの懸念の解決のため、オリ委員会は実施要件を設ける。オリ合宿では金銭的目標を定めるとともに、宿泊施設の基準を定めて性的マイノリティーの負担軽減を求める。合宿以外に履修会議の機会を分散させ、新入生が合宿に参加しない選択もしやすくする。オリ旅行では、交流の質の向上につながるアクティビティ実施などの対策や金銭的目標も定めるとした。 

 

 サークル向けの新歓に関する要件なども発表された。3月28、29日の諸手続後には「テント列」が実施。22年度に引き続き、屋内新歓とテント新歓が行われる。ビラ詰めはテント列に参加予定のないサークルに限りビラ封筒に入れて配布する方針に変更。22年度は希望する団体全てが可能だった。テント列での飲食は禁止する一方で、基本的な感染対策を前提として新歓活動での会食実施に関する制限も実施しない方針。

 

 

 各行事の日程は(表)の通り。オリ旅行・オリ合宿の出発日は同じ日だが、文科のオリ旅行のみ4月3日出発のクラスもある。

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