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2019年7月11日

教員の研究時間割合 02年度より13.6ポイント減

 文部科学省が6月26日に公表した「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」の2018年度版で、大学などの教員が研究に使える時間は総勤務時間の32.9%と、02年度比で13.6ポイント減少していることが判明した。調査は02年度以降5〜6年ごとに実施され、研究に使える時間の割合は減少傾向にある。

 

 研究時間割合が減ったのは、研究以外全ての職務活動時間割合が少しずつ増えたため(図)。外部研究資金を得るための業務に要する時間が年間の研究時間の5.0%を占めることも調査から分かった。 

 

文部科学省の資料を基に東京大学新聞社が作成

 

 教員の人数は19万2334人と02年度比で2万人以上多く、増加傾向。一方、教員の研究時間割合に教員の人数を掛けたフルタイム換算値は6万3286人と、02年度比で1万6千人以上少ない。

 

 国立大学教員の研究時間割合は40.1%と年度比で10.6ポイント減ったが、研究教育関連でない社会サービス活動(診療活動など) は年度比で7.7 ポイント増えた。公立大学教員の研究時間割合は31.4%、私立大学は28.5%。博士課程在籍者85.6%、医局員14.7%、その他の研究員77.0%だった。

 

 学問分野別だと理工農分野ではフルタイム換算値、教員の人数ともに13年度から大きな変化はないが、人文・社会科学系はフルタイム換算値が2千人近く減少。保健分野では教員の人数が13年度比で3千人以上増えたが、フルタイム換算値は減少した。


この記事は2019年7月9日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナル記事を公開しています。

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