学術

2014年3月10日

東大合格者必読! 僕がこの言語を選んだ理由

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東大生活1年目の大きな部分を占めるのが、第2外国語。その選択によって、クラスはもちろん、成績から恋人まで決まってしまう。入学者にとって超重要な選択事項のひとつです。

選択可能な言語は、スペイン語・フランス語・ドイツ語・中国語・韓国朝鮮語・ロシア語・イタリア語の計7言語。しかし、現状、入試の時に配られるA4一枚の紙しか情報がありません。これだけで決められるでしょうか。

ということで、実際に1年間、第2外国語を履修してきた東大男子学生に、ぶっちゃけトークをしてもらいました。参加してくれた方は下記の方々。


スペイン語代表(以下、スペイン.png):理科二類1年。しゃべり方はおっとりだが、成績は優秀。

中国語代表(以下、中国語.png):文科一類1年。夏学期は成績優秀だったが、現在はいわゆる「語弱」への道を歩んでいる。

フランス語代表(以下、フランス.png):文科一類1年。自分への自信に満ち溢れている。

ドイツ語代表(以下、ドイツ.png):文科二類1年。選択への後悔がにじみ出ている。

韓国朝鮮語代表(以下、韓国朝鮮語.png):理科二類1年。唯一、この座談会に参加することをクラスに知られているため、発言が少し控えめ。


―――そもそも、どうやって第2外国語を選びましたか?

スペイン.png:入試の時に配られる、各言語の特徴とかが書いてある青いビラを見ながら決めました。最初は、フランス語とスペイン語で悩んでいました。世界での使用者数のグラフとかを見て、やっぱり長い物には巻かれろということで、スペイン語にしようかなあと。先輩の話聞いても、ローマ字みたいな感じで書けて簡単そうだしね。

フランス.png:おれも、フランス語とスペイン語で悩んだな。フランス語を選んだのは、言語がエレガントで、かつ国連公用語で割と世界で通じるみたいなところかな。選んだらかっこいいかなあと。

韓国朝鮮語.png:僕は、人数多いのが嫌やったんですよね。クラスの人数が少ないロシア語か韓国語で悩みました。でも、ロシア語は難しいって聞いて、すぐやめました(笑)。日本語に近いし、楽そうな韓国語にしました。

ドイツ.png:僕もメジャーな言語、フランス語とドイツ語で迷っていました。1年浪人しているんですけれど、先に入った同級生からは、フランス語がめちゃめちゃ難しいからやめとけって言われました。激しくスペイン語を押されましたが、結局、インテリ風味のあるドイツ語にしました。

フランス.png:いや、なんでスペイン語にしないの? 南米とか、めっちゃ使われてる範囲広いじゃん。

ドイツ.png:いや、広いけど、なんか大学生っぽくない? フランス語が一番大学生っぽいけど、絶対にやめとけって言われたから、結局ドイツ語にしました。そうしたら、完全にミスりましたね…。文法とか進むのがめちゃめちゃ早いし。

中国語.png:僕はやっぱり、昨今の日中関係が大きいですね。中国関連のニュースに触れるときに、通訳などを介さないで、自分で理解できる必要性を感じました。ただ今は、入学当初よりはモチベーションは下がっていますね…。

―――モチベーションが下がっているとのことですが、そもそも今でも語学に対するモチベーションがある人はいますか?

スペイン.png:僕は理科生なので、2年生は語学の授業が必修ではないんですね。なので、これからはもう一生触れる機会もないかなあと(笑)。

ドイツ.png:僕は、この座談会を通してモチベーション上げようと思います。再浮上したいです…。

フランス.png:おれは結構モチベーションありますよ。フラ語は正解だったと思います。

中国語.png:てか、なんでそこまでお前、フラ語やる気あるの?

フランス.png:いや、できるから。フランス語が。

中国語.png:…ああ、そう。

―――逆に、他の言語を選ばなかった理由はありますか?

フランス.png:チャイ語は正直、堅そうな感じがしたんだよね(笑)。

中国語.png:イメージはそうかもしれないけど、漢字の多くは日本語と一緒だぞ。それに、昨今の事情をふまえると、西洋の言語より重要性はあるのかなと。実際、ニュースを見る時とかは、結構役に立つ。

フランス.png:おれ、スペイン語は迷ったな。ただ、簡単そうだったから、逆にモチベーションが湧かなかった。ドイツ語は、高校の先生がドイツ語選択の先生で、話を聞いていて難しいって思ったのでやめました。

中国語.png:簡単そうだったからって、意識高いな(笑)。僕は将来的に法学部に行くから、最初はドイツ語とか興味あったかな。法の多くは、ドイツから輸入してきているわけだし。

フランス.png:あ、そういうのはある。おれも哲学系好きだから、ドイツ語ならいろいろな原典読めるかな、と。ただ、フランス語で読めるのも多いから、そこまでドイツ語選ぶ理由にはならなかったな。

ドイツ.png:僕の場合、ドイツとかオーストリアって、伝統的に経済学が発達してるって聞いて。ドイツ語やっとけば、文二なので将来的に経済学部進んだ時に使えるかな、と思っていたのですが…

フランス.png:そうしたら意識が高すぎた、と。

ドイツ.png:そうですね…。その点、韓国語は人数少なくて、簡単で先生も優しいから点とりやすいって話だよね。平均90点みたいな。知ったのが入学してからだったから、もう遅いんだけどさ…。

―――今回の座談会にはいないロシア語・イタリア語の話題が出ていないけど、この2つはどうでしょう?

フランス.png:つーか、ロシア語とか、ふつう選ぼうって思わないよね。もうさ、文字が読めない。

中国語.png:顔文字でしか使わないよね。よくひっくり返ってるし(笑)。

ドイツ.png:高校の友達でひとりロシア語選んだやついたけれど、まずそいつが変な奴だった。しかも、そいつがクラスに変人しかいないって言っていたから、間違いなく変人ばっかなんだろうね。

韓国朝鮮語.png:でも逆に、イタリア語は人気のなさがわからない。うちみたいに人数少ないし、発音もアルファベットそのままで分かりやすいって聞くし。

フランス.png:確かに、イタリア語はなんで取らなかったのかよくわからない。普通にアリな気がする。

ドイツ.png:アリな気がするけど、選択肢にそもそも入ってなかったよね。

スペイン.png:あれじゃない? 青い紙の説明文がダサかったからじゃない?

韓国朝鮮語.png:あの紙の影響は大きいかもね。確かにあれで、ロシア語 = 難しいって印象あったわ。

フランス.png:そう、ロシア語は最初からネガキャンされてたわ。ドンマイだわ。

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ロシア語への厳しい意見が出た前半戦となってしまいましたが、次回はクラスごとの雰囲気や男女比などについて話を伺います。

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