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2018年5月7日

硬式野球 早大に健闘も3-5で敗戦 ここ一番で勝負強さを欠く

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月6日、早稲田大学との2回戦を戦い、3ー5で敗れた。東大は二回、新堀千隼選手(理Ⅱ・2年)の3点本塁打で一時リードしたものの、六回に追い付かれ、九回には勝ち越しを許した。次週は12、13日に、勝ち点0で並ぶ法政大学と戦う。

 

先制を許した直後の二回裏、新堀選手の3ランで逆転する(撮影・竹内暉英)

 

早大|010002002|5

東大|030000000|3

 

 東大は、有坂望投手(育・4年)が今季初先発。初回を三者凡退に抑えたものの二回、先頭打者の中前打と犠打で1死二塁とすると、続く打者に右翼線への二塁打を放たれ、あっさりと先制を許してしまう。

 

毎回走者を出しながらも六回途中3失点と試合をつくった有坂投手( 撮影・竹内暉英)

 

 しかしその裏、岩田昂之選手(工・4年)が右前打で出塁すると、続く打者が四球を選び1死一二塁に。ここで打席に立った新堀選手は、追い込まれてからの5球目・141キロの低めの直球をすくい上げると、打球は左越えの本塁打となる。今季1号となる3ランで逆転に成功し、試合序盤にして2点のリードを奪う。

 

 有坂投手は三回以降、安打を許しつつも四死球を与えない安定した投球を見せる。五回には2死から連続安打を浴びたものの、続く打者を打ち取り無失点で切り抜ける。しかし六回、2本の安打などで2死二三塁とピンチを迎えると、1回戦で代打としてサヨナラ打を放った早大の田口喜将選手(3年)がまたも代打で登場。高めに浮いた球を左前に返され、同点とされる。勝ち越したい東大は六回に1死三塁と得点の好機をつくるも、後続の打者が倒れて無得点。七回と八回にも1死から走者を出すが、併殺などで得点に結び付けることができない。

 

 東大は八回から1回戦で完投した小林大雅投手(経・3年)をマウンドに送るも、九回に相手打線に捕まる。先頭打者に左翼線への二塁打で出塁を許すと、続く打者が二遊間に放った打球を新堀選手が辛うじて止めるも、一塁への送球がそれて走者が生還。さらに相手の攻撃は続き、2死一二塁から右前打を浴び、リードを2点に広げられる。その裏の攻撃では、東大は3連続三振に倒れ試合終了。東大は序盤のリードで今季初白星の兆しが見えたが、その後は九回以外の各回で走者を出しながらも得点につなげられず、ここ一番の勝負強さに欠ける一戦となった。

 

右前打を打たれ、本塁へバックアップに向かう小林投手。この後奥の走者が生還し、5点目を奪われた(撮影・児玉祐基)

 

(石井達也)

 

◇浜田一志監督の話

 今カードの2戦とも、ここ一番での勝負強さが足りなかった。投手は低めに丁寧に投げ、よく粘投してくれた。次戦の法大戦では、相手打者に長打力があるので同じような試合展開に持っていくのは難しいと思うが、なるべく食らい付いていきたい。

 

◇新堀選手の話

 三振せずに走者を進めようと意識していただけで、結果的に打球が伸びて本塁打となった。普段の打席でも本塁打は意識しておらず、上位打線につなげようという気持ちで臨んでいる。ここ最近は投手陣が頑張ってくれているが、打線と守備がもうひと踏ん張りできていない。まずはしっかり守っていきたい。

 

◇有坂投手の話

 1回戦の前に2回戦の先発は知らされていた。なるべく長いイニングを投げるため、とにかくコントロールを意識して試合に臨んだ。カーブでうまくストライクを取れたのが良かった。このカードは勝てそうで勝ち切れなかったので、次戦以降は必ず勝ちたい。

 

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