インタビュー

2016年6月1日

アメフト部、52年ぶり京大戦2連勝の要因とは 竹之下監督インタビュー

攻撃権を決めるコイントスを見守る選手たち(写真はアメフト部提供)
攻撃権を決めるコイントスを見守る選手たち(写真はアメフト部提供)

 

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は5月28日のオープン戦で、関西学生1部リーグ所属の京都大学に42-7で快勝した。前半では京大に一度も攻撃を止められず4タッチダウン(TD)を決めて28点差をつけると、守備陣も京大の攻撃を1TDに抑え反撃を寄せ付けなかった。アメフト部によると、京大戦で東大が2連勝するのは1963-64年以来52年ぶり。通算成績は東大の13勝43敗1分となった。今回の勝因は何か、竹之下健三監督に聞いた。

アメフト部、42得点で京大に快勝 対京大2連勝で通算成績を13勝43敗1分に

 

――京大戦を振り返って感想をお聞かせください

 京大は昨年度関西1部リーグ4位であり、5月15日に行われた昨年度の大学日本一・立命館大学にも負けたとはいえ6―27と善戦している強豪にて、苦戦は必至、粘り強く戦って何とか前半をTD2本差くらいで食らいついて後半勝負に持ち込みたいと思って臨んだ試合でしたが、攻守共に京大を圧倒し、望外の大差で勝つことができたのは現役にとって自信になったと思っています。これで対戦戦績は、13勝43敗1分となりましたが、10年ぶりに勝利した昨年に引き続いての連勝は、実に1963―64年以来となります。

 

――良かった点はいかがでしょうか
 程よい緊張感を持って試合に入ることができ、京大の最初の攻撃をパントで抑えると共にウォリアーズの最初の攻撃シリーズでTDを奪うことができ、攻守共リズムに乗ることができたことが最大の勝因です。

 

試合前に選手が円陣を組み、気合を入れた(写真はアメフト部提供)
試合前に選手が円陣を組み、気合を入れた(写真はアメフト部提供)

 

――課題はどういったところにあるでしょうか
 最初の攻撃シリーズで遅延の反則を犯すなどやってはいけないミスもあり、この辺を修正しないと上位校に勝つことはできません。

 

――5月15日の東京工業大学戦では「オフェンスがひどかった」と述べていましたが、今回は京大相手に42得点を奪うことができました。敗戦を踏まえて、どういった点を強化していったのでしょうか
 東工大戦は反則を連発、自滅してしまったことから、空回りして自滅しないよう粘り強く集中してプレーするように指示したことが結果的に大勝につながったと思っています。

 

――これで春のキーポイントと位置付けていた明治大学戦、京大戦に勝利しました。次の中央大学戦への意気込みをお聞かせください
 中大戦は元々春の集大成と位置付けている試合ですので、悔いのない試合をしたい。今年の中大はウォリアーズが明大に勝った同じ日に関東の雄、法政に17―10で勝つなど絶好調のチームということで相手に不足はありません。全力で戦い抜き、勝利したいと思っています。

 1部下位リーグBIG8所属の東大は今季、オープン戦とはいえ1部上位リーグTOP8所属の明大、関西学生1部リーグ所属で日本一の経験もある京大を破っている。2部所属の東工大に敗れるなど不安定なところはあるが、春の集大成である中大戦にも勝利して、今秋のTOP8昇格に向けて弾みをつけたい。

 

(文・竹内暉英)

 

2016年度オープン戦

開幕戦→ アメフト部 2016年度開幕戦で学習院大に31―7で勝利

第2戦→ アメフト部 1部上位リーグ所属の明大に16-13で勝利

第3戦→ アメフト部 2部所属の東工大にまさかの苦杯

第4戦→ アメフト部、42得点で京大に快勝 対京大2連勝で通算成績を13勝43敗1分に

 

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