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2018年5月28日

硬式野球 立大に連敗し今季全敗 浜田監督「基礎体力付けに専念していく」

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月27日、立教大学との2回戦を戦い、1-4で敗れた。東大は26日の1回戦に引き続き先発した小林大雅投手(経・3年)が四回までを無失点に抑えるが、五回に連続安打を許して2点を失う。救援陣も2失点と粘ったが、打線は最終回に1点を返すのが精いっぱいだった。東大は白星を上げられないまま今季を終えた。

 

東大は10戦全敗で今季を終えた(撮影・石井達也)

 

東大|000000001|1

立大|00002002Ⅹ|4

 

 東大は、26日の1回戦に先発して4回0/3を4失点と振るわなかった小林投手が2日連続の先発マウンドに登る。この日は低めに球を集め、四回まで無失点。一方、今季ここまで1試合平均得点が1.1点と不調が続く打線は、この日も五回まで無安打に抑え込まれる。三回と五回には四球で出塁するも共に併殺に倒れ、好機をつくることができない。

 

前カードの法政大学戦と合わせて4戦連続で先発した小林投手(撮影・石井達也)

 

 すると五回裏、小林投手は単打と盗塁から招いた1死二塁の場面で、123キロの浮いた変化球を左翼フェンス直撃の適時二塁打とされる。続く打者にも左前へ返されると、左翼手が高く跳ねた球を処理できない間に走者がもう1人生還。この回2点を失う。

 

 なんとか追い付きたい打線は六回、代打で登場した井上慶秀選手(文Ⅲ・1年)が三遊間への強い打球を放ち、これがリーグ戦自身初安打となる内野安打に。しかし続く打者は倒れてこの回も得点できない。小林投手の後を継いだ有坂望投手(育・4年)は六回と七回を無失点に抑えるが、八回に単打と四球から1死一二塁とされたところで降板。続く宮本直輝投手(育・3年)は、最初の打者に左越えの2点適時打を許し、点差を4点に広げられる。

 

六回、リーグ戦初安打を放った井上選手(撮影・石井達也)

 

 東大は九回、先頭の宮本投手が右中間を破る二塁打で出塁する。続く打者の二ゴロの間に進塁し、1死三塁に。この場面で代打・平田壮輝選手(農・4年)が2球目・138キロの直球を中前にはじき返し、1点をもぎ取る。

 

九回、一矢報いる適時打を放った平田選手(撮影・石井達也)

 

 続く打者が三振に倒れるも岡俊希選手(文Ⅰ・2年)が死球で出塁し、2死ながら一二塁と一発出れば同点の好機に応援席は最高潮の盛り上がり。しかし新堀千隼選手(理Ⅱ・2年)が三振に倒れ、反撃もここまでとなった。

 

三振で最後の打者となり、肩を落とす新堀選手(撮影・石井達也)

 

 今季のチーム打率は1割5分4厘と、リーグワースト2位の立教大学に1割近く差をつけられた。シーズン序盤こそ積極性が見られた走塁も、後半2カードの盗塁数は0で、まだまだ発展途上だろう。来季以降の飛躍に向けて、徹底的な鍛え直しが求められる。

(石井達也)

 

◇浜田一志監督の話

 

━━この2試合、勝利に届かなかった要因には何があるか

 この2試合は失策や四球も少なく、あまり自滅という感じはなかったかもしれない。しかし中身を見ると、実際には併殺にできた場面や守備位置次第で捕球できた場面など、記録に残らない改善すべき部分がある。まだまだ勉強していかなくてはならない。

 

━━今季の攻撃と守備を振り返ると

 当初の目標はチーム打率2割超えだったが、結果的に落ち込んだ。狙った球をしっかり打てるような、基礎的な部分から取り組んでいく必要がある。

 守備面で、小林を中心にいわゆるノーエラーの試合ができるようになってきたのは成長。この方向でどんどん鍛えていきたい。

 

━━来季に向けてどのようなことに取り組むか

 まずは基礎体力を付けていく。守備であと一歩届かないとか、打撃で100分の1秒差から捉え切れないとかいうことが多くあった。6、7月は多くの試合を組む季節とされるが、今年はそれをやらずに基礎体力を付ける訓練に専念していく。

 

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