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2016年6月10日

東大から12年ぶりベストナイン 硬式野球部・桐生選手「まさか自分が取れるとは」

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シャープな打撃と積極的な走塁でチームを引っ張った桐生選手

 

 東京六大学野球連盟は5月30日、2016年春季リーグのベストナインを発表し、東大から二塁手の桐生祥汰選手(経・4年)が選ばれた。東大の選手の選出は04年秋以来12年ぶり。

 桐生選手は今季、第2戦からスタメンを勝ち取ると安打を重ね、リーグ4位タイの打率3割3分3厘、リーグトップタイの7盗塁を記録。担当記者19人のうち14票を集めて受賞を決めた。桐生選手は「まさか自分が取れるとは思っていなかった」と感想を述べた。

 

●桐生選手インタビュー

――ベストナインに選ばれた感想を教えてください

 まさか取れるとは思っていなかったので自分が一番驚いています。ただ、個人の実力ではなく、分析などを始めとするチーム全体の取り組みが功を奏した結果であり、チームの代表として受け取らせていただいたと思っています。

 

――今年打撃が好調だった要因は何だとお考えでしょうか

 欲張らず「自分の役割を全うするだけ」という冷静なメンタルで打席に立てたことが良かったと思います。精神面の好調のもと、迷いなく振っていった結果がいい方向に転がってくれましたし、落ち着いた選球眼にも繋がりました。

 

――昨年までの出場は6試合にとどまり、今シーズンも開幕時はスタメンを確約されていない状況でした。ブレイクのきっかけは何だったのでしょうか

 (開幕戦の)早大戦1回戦で途中出場した際に、無死一、二塁の場面で自分の判断でバスターをしたときでしょうか。今考えてみるとその選択は冷静ではなかったのですが、気合いで一塁に飛び込んでセーフをとったことで何か良いスイッチが入った気がします。

 

――リーグ最多タイの7盗塁を決めていますが、出塁したときはどのようなことを意識しているのでしょうか

 自分は他の大学の脚を売りにしている選手に比べて、スピードでは劣るので、走るときには思い切りの良いスタートを、走らないときにはできるだけ投手の注意を引くリードを実行し、投手にプレッシャーをかけるような存在感を出すことを意識しています。

 

――今シーズンを振り返っての反省と、来シーズンへの意気込みを教えてください

 12年ぶりのシーズン3勝をあげることができたことは嬉しく思いますが、やはり勝ち点を取る難しさを痛感した悔しい春季リーグでした。この夏で野手投手ともに成長し、秋こそは目標とする勝ち点、最下位脱出を達成したいと思います。応援よろしくお願いいたします。

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