受験

2020年1月18日

【受験生応援2020】センター失敗談 国語と数学は侮るな! 試験後の切り替えも勝負

 今日はセンター試験1日目。今回は、記者自身が経験したセンター試験での失敗を踏まえて、反省点をお伝えします。受験生はこの記事を参考に、同じ失敗をしないよう注意してみてください。


 センター試験2日目の夜。記者は食事も取らずに、東大に出願するべきか悩んでいました。900点満点で760点台という結果は、すぐには受け入れ難いものでした。特に小説の問題で半分程度しか正解できなかった国語や、時間管理を誤り7〜8割の得点にとどまった数学ⅠA・ⅡBのことを考えると、後悔してもし切れない心境だったと記憶しています。

 

 大学入試から時間がたった今、冷静にセンター試験の失敗を分析していきます。直前に少しでも点数を伸ばす工夫、そしてアクシデントがあっても傷を最小限にするための工夫はあります。上述のような体験をしたくない受験生は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 まず、センター試験直前の勉強法についてです。過去問演習をするのはもちろんですが、ポイントは、制限時間を本番より短めに設定して悩む問題を後回しにする勇気をつけること。特に国語と数学は時間に余裕がなく、時間が足りなくなると焦ります。記者は頭ではそのことを分かっているつもりでしたが、なかなか後回しにできていませんでした。本番で古文の選択肢に悩み過ぎたため評論と小説の問題を35分足らずで解くことになり、現代文で初歩的な読解ミスが生じました。悩む問題を飛ばすのに慣れておけば、このような事態は防げたと思います。

 

 数学についても冒頭で述べたように、時間の管理を間違えると結果に大きく響きます。何かの勘違いなどで、ある問題に詰まってしまうことは想定に入れておくと良いでしょう。図形問題で手が止まったらいったん飛ばして整数の問題に移るなど、自分でパターンを決めておくと安心です。

 

 次に、センター試験当日についてです。記者は試験中、隣の人が問題冊子をめくる音が気になりました。しかし、今思えばその程度の集中力ではかなり心配です。隣に座る受験生の成績は自分には関係ないと信じましょう。わざと少し雑音がある環境で問題演習を行うのもありかもしれません。

 

 そして忘れてはならないのが、試験後。センター試験の結果が思い通りでなくても、終わった後は2次試験対策に専念すべきです。センター試験対策模試の判定などと比べて納得いかないこともあると思います。しかし、模試と本番は別物。東大の場合、センター試験の配点は550点満点中110点にとどまり、第1段階選抜さえクリアすれば2次試験の成績の方が合否に大きく関わります。記者は、センター試験後1週間以上失敗を引きずっていて、勉強の能率が下がったり生活リズムが乱れたりしました。当然これでは2次試験に悪影響が出てしまいます。結果の良しあしにかかわらず、センター試験直後は気持ちを切り替えるようにしましょう。

 

 最後に、受験生の皆さんの健闘をお祈りします。本番では全力を出し切ってください。

 

(文Ⅰ・2年=当時)


この記事は受験生応援連載2019の記事を加筆修正したものです。

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る