学術ニュース

2018年1月5日

割れてもくっつくガラスの開発に世界で初めて成功 工学系研究科・相田卓三教授ら

 相田卓三教授(工学系研究科)らは、室温下で圧着すると断面がくっつくガラスの開発に世界で初めて成功した。研究成果は12月14日付の米科学誌『サイエンス』(電子版)に掲載された。

 

 損傷部位の自発的な修復能力は生命体の特徴だが、直近10年間に非生物でも破断した部位を修復できるゲルやゴムなどの柔らかい材料が報告された。しかしガラスなどの固い材料は、加熱・溶融しない限り修復不可能と考えられていた。

 

 今回相田教授らは、生体内の分子の表面に強く接着する「分子のり」という分子を合成する際、固い材料であるにもかかわらず室温下で数時間圧着すると破損前の強度を回復する高分子物質を発見。構造の似た物質を合成し、自己修復ガラス設計に重要な条件を解明した。


この記事は、2018年1月1日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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