COLUMN 2018年2月1日

最もタフなスキー競技 平昌五輪「クロスカントリー」の見どころ

 2月9日から開催される平昌オリンピックに合わせ、東京大学運動会の各団体に競技の見どころについて執筆してもらいました。今回は「スキー部」による「クロスカントリースキー」についての寄稿です。

 

第90回全日本学生スキー選手権大会男子30kmフリーに出場したスキー部の石原湧樹選手(写真はスキー部提供)

 

 クロスカントリースキー競技は、スキーを履いて起伏のあるコースをまわり、その速さを競う競技です。しばしば「雪上のマラソン」などと例えられますが、実際はクラシカル、フリーの2種類の走法があり、距離もスプリント(1.5km前後)から50km(男子)まで、多様な種目があります。非常にタフな競技で、スウェーデン人を対象としたある調査によると、様々な競技の中で最も最大酸素摂取量(VO2max)の大きいのはクロスカントリースキー選手たちであったそうです。

 

 クラシカルは、走法が、スキーを2本平行にして進んでいくものに制限されます。フリーは、走法は自由なのですが、全員、スケーティングという、スキーをハの字にしてアイス・スケートのように進んでいく走法を用います。それぞれに難しさ、面白さがあるので走法の違いにも注目してみてください。

 

 オリンピックでも、クラシカル、フリーのスプリントから50kmまで、またリレーや2走法組み合わせたスキーアスロンなどの様々な種目が行われます。

 世界では、北欧で特に競技が盛んに行われています。特に男子ではビョルン・ダーリやペテル・ノルトゥグといった名選手を輩出しスキー王国と言われるノルウェーは、今季もワールドカップランクの上位を占めています。今季好調なノルウェー選手は、男子では、昨季まで2年連続ワールドカップ総合覇者となったマルティン・J・スンビュ選手、女子では、ハイディ・ウェン選手やイングビルド・F・オストベルグ選手などがいますが、なんといっても注目すべきは、今季ワールドカップ男子で無類の強さを誇るヨハネス・H・クラエボ選手です。非常に若く、現在21歳、筆者と同学年ですが、段違いの強さでスタートからフィニッシュまでレースを制します。特にクラシカルスプリントでの圧倒的な滑り(走り?) に注目してください。

 

 他にも個人的には、男子では、総合的な強さでノルウェー勢に食らいつくスイスのダリオ・コログナ選手(転ぶな!) 、アジア勢で奮闘するクラシカルの巧者、カザフスタンのアレクセイ・ポルトラニン選手に注目したいと思います。

 

 ロシアのドーピング問題はクロスカントリースキーでも例外でなく、前回ソチオリンピック、男子50kmフリーで祖国に感動的な金メダル、表彰台独占をもたらしたアレクサンドル・レグコフ選手がドーピングで金メダル剥奪、オリンピック永久追放となり、もうあの滑りを見られないことが残念です。

 

 日本選手も出場します。男子個人で北海道音威子府村出身の吉田圭伸選手、女子個人で北海道美幌町出身の石田正子選手です。

 

 吉田選手は、今季12月に入ってから立て続けにワールドカップで20位前後に入り、調子を上げています。前回ソチオリンピックにリレーのみで出場し、周回遅れDF(途中棄権)となった悔しさ、今回個人で出場権を獲得しレースにかける思いを、ブログに綴っています。

 

 石田選手は昨季ワールドカップで日本人最高となる3位に入賞、今季もスキーアスロンで14位に入っています。

 

東京大学運動会スキー部

主将、ノルデック・クロスカントリーパート主任 石原 湧樹

 

【団体のホームページ】

HP(http://todaiski.info/index.html

ブログ(https://ameblo.jp/todaiski

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Facebook(https://www.facebook.com/todaiski/

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