COLUMN 2014年4月5日

新しい留学の形を提供する「トビタテ!留学JAPAN」とは

※こちらの記事は、ITジャーナリスト志望の東大生によるブログ「くまりんのビッグベア・ウォッチ」の転載です。元の記事はこちら

tobitate.png公式HPより)

「トビタテ! 留学ジャパン 日本代表プログラム」とは、一言でいうと、官民共同で行われるまったく新しいカタチの留学支援プログラムです。
その特徴は、

  • 年額最大300万円というこれまでにない規模の支援が行われる。
  • 事前・事後研修を通して充実したネットワーキング得られ、留学の価値が高まる・認められる。
  • 現地インターンやワークショップなど、多様な活動が「留学」として認められる。

といった点にあります。

そんなトビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムについて、自身も幼少期にシンガポールで暮らした経験のあるプロジェクトチーム員の中村隆之さん( 文部科学省 高等教育局学生・留学課 留学生交流室(当時))に語っていただきました。

グローバル化に向けて国も民間も本気で動き出した

――トビタテ留学JAPAN(キャンペーン)は名だたる大企業の社長等100者以上がサポーターを務めており、「何かとてつもなく大きなことが始まるんだろうな」と思わされます。なぜ今、国は大規模な留学プロジェクトに取り組むのでしょうか?

中村 ひとつには、全盛期と比べて日本人留学生の数が3割程度に落ち込んできたことに対する危機感があります。これに対して企業はグローバル人材をより多く求めていますが、そのアンマッチは年々拡大している傾向にあります。それは国としても何か、抜本的に手を打つべきではないかと考えたわけです。

――企業はこれまで独自に対策をとってきたんですか?

中村 もちろん。採用後に企業内で研修する、留学の機会を社員に与えるなど種々の取組を行っていましたが、内製するにはどうしても限度があります。今回、国を挙げてのプロジェクトとして留学する学生を応援する、というメッセージを明確に打ち出すと、グローバルに活躍する人材を求める多くの企業がその趣旨に賛同してくれたのです。

これまでの「留学」は魅力的なコンテンツではなかったかもしれない

――この留学プロジェクトでは、新興国に行く人や、現地インターンをする人など本当に幅広い意味での留学を認めていて、「多様性」もキーワードのひとつになっています。

中村 これまで、国として支援する以上はしっかりとした勉学の質の担保が必要だろうということで、例えばGPAとか、TOEFLの点数といった成績を重視する大学のプログラムを採択していました。しかし、そうしたある意味学問のみに焦点を絞ったような留学では、学生にとって十分に魅力的なコンテンツでなくなってきているのではないか。実際に数多くの学生さんと会って話をすると、その思いはどんどん強くなっていきました。

――たしかに東大にも交換留学制度はありますが、定員割れをする留学プログラムもあるそうです。

まさに留学のイノベーション

中村 そこで民間の知恵を入れ、官民のメンバーで議論を重ねることで、この「日本代表プログラム」は多様で実践的な活動も含め、広く留学として認めることが可能になりました。今までのように学問、専門を極める留学のほか、海外で事業を興してみたいとか、現地のNPOで働いてみたいというニーズに広く対応できるようになったのです。

――僕もこのプログラムを使って「NYで取材留学をする」という計画を立てていますが、従来の留学支援制度では不可能でしたね。実際に面白い応募は多いんですか?

中村 それなりの数は出てくる期待はありますね。今回募集する300名中の30名は「多様性人材コース」といって、スポーツやアートに限らず今までの枠にとらわれないような分野での留学も認めるというものなのですが、学生さんと話をしているだけで、たくさん魅力的なプランが集まってきそうな気がしています。

――本当に幅広いやり方が認められていますよね。

中村 こうした多様性を認めることは、長い目で見れば結局企業にとってもビジネスチャンスにつながると思うのです。吸収力の高い学生を海外に行かせて、10年・20年後のトレンドになるかもしれないことを肌で見させるわけですから。それだけではなくて、留学する彼・彼女らを通じて日本を発信する、日本のいいところ、素晴らしさを若い学生の目線で海外に広げてくる、そんなミッションを与えることも考えています。単なる勉強だけではない、まさに新しい「留学文化」を作ろうというわけです。初年度である今年は300人の募集ですが、秋ごろを目指している来年度の応募では1000人。オリンピックがある2020年までにこの計画で合計1万人を海外に派遣する予定です。

――それぞれ独自のプロジェクトで留学するメンバーたちが、事前・事後研修の場で人脈が作れるというのも非常に魅力的ですね。

中村 せっかく留学してもらうのだから、その効果を最大限に高めてもらおうというねらいがあります。まだ予定の段階ですが、ヤング・グローバルリーダーやグローバル企業で活躍する方など民間から講師を招いた生きた研修にしたいと思っています。また、チームとなって数日間の合宿をやるのはどうかといった議論もしています。参加すれば、きっと今までにない気づきや学びがたくさんあると思います。

東大生の問題意識と合致するはず

――内向きになりがちといわれる東大生に向かってなにかメッセージはありますか?

中村 私の接したことのある東大生は、外向的な方も少なくないので、あまり内向きとかは心配していないのですが(笑)。思ったのは、東大生には強い問題意識を持っている、何かやりたいという方が多いですよね。そうした目的を果たすのに、一役買える、これは非常に有効なプログラムだと考えています。ぜひ使い倒してもらいたいですね。

東大生に限らずいえることですが、学生というのはいくらでもチャレンジできていくらでも失敗できるとても貴重な職業であり、そういう時間が用意されているのです。これは本当に特権ともいえますよね。トビタテ留学JAPAN 日本代表プログラムは新しい自分へのチャンレジのきっかけを大いに提供できので、このプログラムが皆さんの視野を広げ、視座を高めることにつながればと期待しています。積極的な応募を待っていますよ!

第1回(2014年8月~2015年3月)の参加者締切間近!
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
の申し込みはこちら

同じ記者の記事

関連記事

合わせて読みたい

COLUMN 2015年10月24日

目標の喪失から中央アジアへ【連載ロシア留学記1】

INTERVIEW / FEATURE 2014年05月14日

美食の宝庫ミャンマー! 五月祭でミャンマー料理を食べよう

EVENT 2015年09月21日

留学経験者が現地体験を語る、第11回松下幸之助国際スカラシップフォーラム 10月10日

COLUMN 2016年10月02日

摩天楼の中で、映画プロダクションを学ぶ。【連載:映画留学記2】

NEWS 2016年05月22日

「8カ国で学び課題の鍵に」 FLY Program活動報告会

TOPに戻る