イベント

2014年7月8日

公開シンポジウム【7/19】 知をひらく、知をつなぐ。

大学の「知」がアカデミズムの境界を越え、アクチュアルな問題へと切り込むことが大きな反響を呼んだ『知の技法』の出版から20年が経った。現在では、知を社会へとひらき、社会とつなぐ試みは、いまでは大学の内外で広く見られる光景となった。

東京大学情報学環・福武ホールでは、2008年より「UTalk」というカフェ形式のイベントを毎月開催し、東京大学の研究者と市民 をつなぐ実践を重ねている。

今回は、Utalkと、本シンポジウムを担当する東京大学大学院情報学環の森玲奈特任助教に、イベントの主旨、UTalkについて聞いた。

――まず、「UTalk」について教えてください。

あ.jpg

2008年に情報学環・福武ホールが建設される際、1階のカフェを利用して、この建物のコンセプトである「学びと創造の交差路」を活かしたサステイナブルな企画をしようということになりました。そこで、「大学の知と社会が出会う『ゆるやかな学びの場』」というコンセプトで始まったのが「UTalk」です。

UTalkは、毎月第2土曜日に、様々な領域で活躍していらっしゃる東

京大学の研究者をゲストとして招きし、お茶を飲む感覚で、お話を聴くという少人数制のカフェイベントです。


――今回のシンポジウムはどのような経緯で開催されるのでしょうか。

昨年、私は阪大の中村さんに、「ショセキカプロジェクト」についてヒアリングする機会がありました。そこで、学生が主体的に企画立案し、1冊の本を創り、外に向かって発信していく姿、その中で学ぶ様子に刺激を受けました。

大阪大学ショセキカプロジェクトとは、大阪大学出版会の協力のもと、阪大教員による魅力的な書籍づくりを学生が企画提案し、その後の広報・販売まで学生自身が全面的に関わるプロジェクトです。2014年2月、学生、教員、大学出版会が一体となって、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という奇妙な問いを起点に学問の魅力を描き出した『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』を出版し、大きな話題を呼んでいます。

大学生がみんなで創った本がベストセラーになっていくという物語も含め、ドラマティックな学習の現場を、東京で紹介したいと思ったのがシンポジウム企画のきっかけです。ショセキカプロジェクトは、学際的で身体的な学びを生成している点で、私たちの企画している「UTalk」と似たところがあると直観しました。

い.jpg

――今回のシンポジウムの見所を教えてください。

一番の見所は、基調講演をお願いしている小林康夫さんのお話と、パネルやフロアディスカッションでしょう。中村さんと私で、原宿のカフェでお喋りして。このテーマで、誰に会ってみたいだろうという話をして。『知の技法』の編者である小林康夫さんとお話してみたい、ということになったんです。私たちは、『知の技法』に影響を受けた世代だなと。

今回は大人数のシンポジウムの企画ですが、定員15名のカフェイベントと同じように、私たちが会ってみたいと思える方をお招きする形で企画しました。世代を越えて、フロアの皆様と一緒に、知をひらく・知をつなぐ、というテーマについてお喋りできたらと思っています。

加えて、阪大ショセキカプロジェクトと、東大UTalkの詳細を多角的に紹介する点も特徴です。どちらのチームからも、メンバーが多く参加します。阪大の実践の詳細を、東京で報告するのは初めてとのことです。UTalkも、今まで以上に多くの話題をお届けできるよう準備しています。会場でお会いできることを楽しみにしております。

【開催概要】

日 時:2014年7月19日(土) 13時~17時(12時30分より受付開始)

場 所:東京大学本郷キャンパス 福武ホール・ラーニングシアター

http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/

主 催:大阪大学ショセキカプロジェクト・東京大学情報学環UTalkチーム

協 力:大阪大学出版会

定 員:160人 (事前申込制・先着順)

対 象:一般

参加費:無料

申込方法:予約フォーム https://docs.google.com/forms/d/1rCbTPZGELb6xds7LraK3DFjqMq2udUeR6V07dA7tJDQ/viewform

e-mail、FAX、電話、ハガキでお申し込みの際は、下記のサイトでご確認ください。

http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/2014/06/18/16.html

プログラム

0. 趣旨説明(5分)

1. 基調講演(40分):小林康夫「『知の技法』から20年」(仮)

(休憩 15分)

2. 話題提供1(30分):「『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』という方法」

ショセキカプロジェクト(大阪大学)

中村征樹(大阪大学全学教育推進機構 准教授)・平野雄大(ショセキカプロジェクト代表学生)・土橋由明(大阪大学出版会)・川上展代(大阪大学出版会)

3. 話題提供2(30分) :大学の知を社会にひらくカフェイベント「UTalk」

森玲奈(東京大学大学院情報学環 特任助教)・佐藤優香(東京大学大学院情報学環 特任助教)・池尻良平(東京大学大学院情報学環 特任助教)

(休憩 15分)

4. パネルディスカッション(60分)

「知をひらく方法、知がめぐる意義」

パネリスト:小林康夫・中村征樹・平野雄大・森玲奈・佐藤優香

5. フロアディスカッション(45分)

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る