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2016年10月24日

アメフト、国士舘大との全勝対決制す 1部上位リーグ「TOP8」昇格戦に大きく前進

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は10月23日、秋季リーグ第4節を国士舘大学とアミノバイタルフィールドで戦い、20―10で勝利し全勝対決を制した。東大は国士舘大の随所にスペシャルプレーを混ぜた多彩な攻撃に苦しみながら、関野良樹選手(農・4年)の2タッチダウン(TD)などで競り勝ち1部上位リーグ「TOP8」への昇格を懸けたチャレンジマッチ進出に大きく前進した。第5節は11月5日午後1時半からアミノバイタルフィールドで、開幕4連敗中の専修大学と戦う。

 

東  大|0 7 7 6|20

国士舘大|0 7 3 0|10

 

 序盤、東大は相手攻撃陣の力強いランに苦しむ。第1クオーター(Q)の相手の2回目の攻撃では、3度の攻撃権更新で残り10ヤードまで攻め込まれる。相手のFGは左にそれて先制点献上は免れるが、直後の攻撃でランを封じられ、相手の攻撃時間が長く続く展開となる。

 

自陣深くまで攻め込まれた第2Q、村本選手のインターセプトで流れは東大に(撮影・竹内暉英)
自陣深くまで攻め込まれた第2Q、村本選手のインターセプトで流れは東大に(撮影・竹内暉英)

 

 しかし国士舘大の攻撃で相手クオーターバックにタックルをかけると、苦し紛れに投じたパスを村本静選手(法・4年)がインターセプト。これで流れをつかむと、今度は関野選手が敵守備陣の間隙を突いて、49ヤードのロングランで一気にエンドゾーンまでボールを運び先制点を挙げる。ところが直後の国士舘大の攻撃では、4度にわたり攻撃権更新を許し残り3ヤードまで攻め込まれると、最後は左から回り込まれTDを献上。同点で前半を終える。

 

49ヤードのビッグランで先制のTDを決めた関野選手(撮影・竹内暉英)
49ヤードのビッグランで先制のTDを決めた関野選手(撮影・竹内暉英)

 

 何とかリードを奪いたい東大は後半開始直後の攻撃、松下嶺選手(育・3年)のロングランなどで残り8ヤードに迫ると、関野選手が敵守備陣を突破し頭から飛び込んでこの日2度目のTD。一方、国士舘大もラン中心に東大守備陣を突破し、15回連続の攻撃で残り13ヤードまで進むとFGで4点差として食い下がる。

 

後半開始直後、関野選手が倒れ込みながらボールをねじ込み勝ち越しに成功(撮影・竹内暉英)
後半開始直後、関野選手が倒れ込みながらボールをねじ込み勝ち越しに成功(撮影・竹内暉英)

 

 突き放したい東大は第4Q、逆転を狙う国士舘大のパントキックのふりをしたランを冷静に止め、自陣43ヤードで攻撃権を得る。するとパスを受けた宮山賢済選手(農・4年)が敵守備陣の間をかいくぐり55ヤードを独走。そのままTDを決めて勝利を決定付けた。東大は4連勝でリーグ4位以上が確定し、下位4チームが進む2部との入れ替え戦出場の可能性がなくなった。

 

第4Qに宮山選手が55ヤードを走ってTDを決め、勝利を決定付ける(撮影・一柳里樹)
第4Qに宮山選手が55ヤードを走ってTDを決め、勝利を決定付ける(撮影・一柳里樹)

 

(文・関根隆朗)

 

主将の加藤快選手(農・4年)のコメント

 ナイスゲームだったと思います。(国士舘大は)確実にBIG8のベストチームだったので、全勝対決という緊張感もある中で、全員気合を入れて自分たちのやることができました。オフェンスは前回のゲームで出た反則による自滅をなくしながらチャンスで大きな前進を獲得でき、ディフェンスも随所でビッグプレーが出て非常に良かった。

 (前半を同点で終え)みんなには集中力を切らさず最後までやろうと伝えました。接戦になることは想定内だったので、特に焦ることなく力を出せたと思います。(次節対戦する)専修大は地力のあるチームなので、自分たちのリズムで試合ができるようにしたいです。

 

竹之下健三監督のコメント

 予想通りの厳しい試合でしたけど、気持ちで勝てたかなということで。いろいろありましたが、最後はやはり気持ちと粘りだと思います。向こうのパスオフェンスがすごいというのは分かっていましたが、粘り強くつぶしてくれました。4試合終わって、これからもあなどることなく勝ち、チャレンジマッチにも勝利してTOP8昇格を果たしたい。昇格できるかどうかは、チャレンジマッチまでにプレーの質やチーム全体でどれだけ成長するかに懸かっています。期待してください。

 

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