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2021年10月26日

【東京六大学野球】法大2回戦 最終戦は法政打線を2安打に抑え引き分け

 硬式野球部(東京六大学野球)は10月24日、法政大学と今季最終戦となるリーグ戦2回戦を戦い、0ー0で引き分けた。投手陣は2人の継投で法大を2安打に封じたが、東大打線も好機を生かせず無得点。今季最終戦を白星で飾ることはできなかった。引き分けにより勝ち点を0.5加算して1.5としたが、最終成績は1勝8敗1分となり48季連続の最下位を確定させ今季を終えた。(取材・中野快紀)

 

六回途中無失点の好投を見せた先発の奥野(撮影・園田寛志郎)

 

法大 | 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0

東大 | 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0

 

 今季最終戦の先発を任されたのは、この試合が最後のリーグ戦となる奥野雄介(文・4年)。四回まで毎回走者を許すも、なんとか踏ん張り三塁を踏ませない好投を見せる。

 

 打線は五回、二死から安田拓光(育・4年)が安打で出塁すると、井手峻監督は代走隈部敢(文・4年)を起用し、勝負に出る。隈部は盗塁に成功し走者を得点圏に置くことができたが、続く打者が凡打に倒れて先制はならなかった。

 

 奥野は五回を三者凡退に抑えたが、六回の先頭打者にこの日四つ目の四球を許すと、井手監督は前日先発のエース・井澤駿介(農・3年)をマウンドに送る。井澤はこの回を無失点で切り抜けると、九回まで無安打1与死球に抑える。最終的にこの試合で法大に許した安打は奥野が打たれた単打2本のみだった。

 

 両投手の好投に応えたい打線は七回に再び代走が盗塁を決めるなどし、二死一、三塁の好機をつくるが、ここでもあと一打が出ない。八回にも得点圏に走打者を出したが得点は奪えず。結局両者無得点のまま試合は終了し、今季最終戦を白星で飾ることはできなかったが、今季初の引き分けで勝ち点を1.5とした。

 

引き分け以上を確定させ、ガッツポーズする井澤(撮影・園田寛志郎)

 

・井手監督のコメント

 

──法政戦を振り返って

秋季リーグ戦最後の法政戦は、一勝一分で5位の可能性を残せる試合でしたが、初戦で負けて最下位が決定してしまいました。初戦では先発の井澤が制球不安で、ズルズルと点を取られてしまいましたが、第2戦は、今期不安定で先発も外れ気味だった奥野が最後に意地を見せて、5回まで0点におさえました。次の井澤も後4回を0封、法政を完封して0対0で引分けました。攻撃も少ないチャンスに代走の隈部と伊藤が盗塁を決めて形は作れたと思います。勝ちきれなかったのが残念です

 

──リーグ戦全体を振り返って

秋季リーグ戦は1勝8敗1分で終わりました。全敗ではありませんが負け試合の失点が多くて、10以上が6試合、その内20点以上が2試合ありました。東京六大学野球リーグへの参加資格のピンチです。最終戦での井澤のピッチングでなんとか来年への希望を繋ぎましたので、冬の間に投手陣を立て直します。攻撃はセンター方向への低いライナー打撃が実りつつあるし、投手を中心とした内野守備も最終戦で形が現れてきました。これからも毎日の地道な練習を続けて来季の飛躍に結びつけたいと思っています

 

・大音主将のコメント

 

──法政戦を振り返って

1戦目は最下位脱出には欠かせない試合であったので、このような緊迫した試合でしっかりとしたゲームをすることが大事だと思いました。2戦目は投手が本当にナイスピッチングでした。打者に関しては本当に力不足で、チャンスをものにしたかったです

 

──リーグ戦全体を振り返って

バッテリー中心とした守備の方で勝負できない試合が多くなってしまったことは反省ですが、自分たちのやりたいプレーが出せた試合もあったのでそこはプラスに捉えたいです。やっぱり技術に差があるのでそこを来年の代も突き詰めてほしいです

 

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