就活

2022年3月14日

【連載】長期インターンのすすめ ③ポケットマルシェ→イツノマ 吉良倫太郎さん(法・3年)

 2020年の内閣府委託調査によれば、就活をした大学4年生のインターン経験率は全国で79%だが、参加時期は3年生に集中している。一方で、早期から長期インターンを始める人もいる。さまざまな分野の長期インターン経験者5人に取材し、その実態を聞いた。(構成・丸山莉歩)

 

地方への関わり方を模索する

吉良倫太郎さん(法・3年)の場合

 東大村塾での職業体験(写真は吉良さん提供)

 

 吉良さんはポケットマルシェでのインターンを経て、現在はイツノマで長期インターンをしている。ポケットマルシェは生産者と消費者を直接つなぐサイトを運営するベンチャー企業で、イツノマは宮崎県都農町で全方位的にまちづくりを行う企業である。ポケットマルシェでは、社長の高橋博之さんの付き人として、イベントの企画・運営とスケジュール管理を担当し、共に全国を回った。現在はイツノマで、ホステルの開業に携わるなどしてまちづくりに取り組んでいる。

 

 高橋さんとともに全国を回り、独自のビジョンを持って輝いている人々に会ううちに、自分のやりたいことが分からない、自分はあのようになれないという挫折を味わった。しかし、自分を見つめ直すことで「自分だからこそできることがあるのではないか」と気付き、1年間休学して、自身の進路を決めるという選択に至った。

 

 長期インターンに挑戦しようと思ったのは2年生の冬ごろ。以前から地方創生に興味があり、東大むら塾に所属していて、先輩に高橋さんの本を薦められたことがきっかけだった。都市と地方をつなぎ、新しい経済の形を模索するという構想に感銘を受けた吉良さんは、高橋さんにFacebookで頼み込み、3年の春からポケットマルシェでの1年間の長期インターンを始めた。この経験から、一つの地域に根差して、新たな社会経済の形を模索することに興味を抱くようになった。そして、脱炭素化などを推進し、まちづくりに取り組んでいる都農町での長期インターンを思い立ち、現在に至る。

 

 長期インターンに興味のある人へ「地方では、細分化されていない多方面の課題に総合的に取り組めます」と魅力を語る。「都会の大企業と違い、若い人が少ないので実績や経験のない若者でも多くの機会に恵まれます。正解のない課題に対し自分なりに目標を設定し、取り組む人材が求められている時勢にこうした経験は実社会で生かせるかもしれません」。一方で「都会の大企業と比べ、より人生に直結する時間を奪うことが多いので、自分も心血を注ごうという覚悟は必要ですね」と地方での長期インターンの特性を強調した。

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