東大病院の准教授が11月19日、収賄の疑いで逮捕されたと東大が発表した。東大は教員の名前を明かしていないが、複数のメディアが、医師の松原全宏・准教授(東大医学部)だと報じている。
東大は11月19日、ウェブサイト上に声明を発表。学生、保護者、患者などの大学関係者に心配をかけたとし「深くお詫(わ)び申し上げます」とした。その上で、事態を重く受け止め、捜査に全面的に協力すると表明した。東大としても事実確認中で、結果を踏まえ厳正に対処するという。東大病院も同日、同様の声明を発表。東大病院の診察体制への影響はなく、通常通り、外来診療・入院診療を行うとしている。
一部メディアによると、松原准教授はある医療機器メーカーの製品を東大病院の手術で優先的に使わせる見返りに、同メーカーから約80万円を寄付金として東大病院へ送金させ、うち約70万円を賄賂として受け取っていた疑いが持たれている。医療機器メーカーの元社員も、今回の事件で贈賄の疑いで逮捕されたという。
収賄罪は原則公務員にのみ適用されるが、国立大学法人の職員は「みなし公務員」にあたり、収賄罪の適用対象となる。










