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2015年7月12日

「批判よりも、提言を」難民保護を巡る新枠組みについてのポリシーメイキング 8月1日開催

紛争や迫害により、避難することを余儀なくされている人(難民・国内避難民・庇護申請者)の数は世界で約5950万人(※)。昨年末に統計史上最多を記録した。地中海、ベンガル湾をはじめ世界各地で難民の大量溺死や収容が報じられ日本への難民申請者数も年々増加するなかで、日本はこのグローバルイシューにいかに向き合うべきなのだろうか。

(※UNHCR 2014年グローバル・トレンズ・レポートによる)

 

rpp1.jpg難民政策プラットフォーム提供(以下の写真も同様)

 

 法務省第5次出入国管理基本計画(案)における「難民の適正かつ迅速な比護の推進」では、これまでよりも広い範囲の人々を難民と認定しうる枠組みの導入が検討されている。この枠組みは「補完的保護」とよばれ、かねてより認定数の少なさが批判されてきた日本の難民政策にとって大きな転換点となり得るという。ただ、

1導入する枠組みの名称や内容
2補完的保護を付与された者の法的地位と保護への施策

など、現実的なインパクトを伴う運用がなされるか否かが、今後の議論にゆだねられている部分も多い。今回、8月1日(土)に東京大学にて開催される研究会は、様々な立場からの知見と主張をもとにしながら、補完的保護に”より良い方向性”を提示することを目指すという。「批判するよりも、状況を改善することに向けた提言につなげていけたら」と開催者の一人は語る。

 

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 なお、同研究会ではチャタムハウス・ルールと呼ばれる参加者が会場で得た情報を自由に使用でき、発言者および参加者は身元や所属団体を明かさないというルールが適用される。

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【日時】    8月1日(土)14時から17時

【場所】    東京大学駒場キャンパス 

         18号館4階コラボレーション・ルーム1

【参加費】   無料

【申込フォーム】https://ssl.form-mailer.jp/fms/bcbe45ba374522

【お問い合わせ】RPP事務局 田代 little.snow0207@gmail.com

【プログラムと登壇者】

14:00  開会挨拶

     趣旨説明

14:20  基調講演 
    山本哲史氏 神奈川大学
    君塚宏氏  法務省入国管理局審判課長

15:20 コメント・提言 
    橋本直子氏 国際移住機関(IOM)

    石川えり氏 難民支援協会

    榛澤祥子氏 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

15:50  来場者、登壇者間の質疑・提言

17:10  クロージング

     閉会挨拶

17:30  懇親会(予定)

 

【主催】   難民政策プラットフォーム 第二回研究会

       佐藤安信 東京大学教授

       滝澤三郎 東洋英和女学院大学教授

 

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(文責 北原梨津子)

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