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2018年3月3日

18年度前期入試 理Ⅲ面接、医療の質問少なく 理科で補足・訂正5件

 2月25日~27日、本郷キャンパス・駒場Ⅰキャンパスなどで2018年度第2次学力試験が行われた。文理合わせて約8600人の受験生が合格を目指し試験に臨んだ。27日には11年ぶりに復活した理Ⅲ志望者対象の面接が行われ、受験生からは「医療関連の質問が少なかった」と驚く声が聞かれた。

 

開門を待つ受験生=2月25日、本郷キャンパスで(撮影・吉良椋)

 

 初日の25日、理科生の試験会場となった本郷キャンパスの開門時刻は、予定時刻より5分早いが、例年より15分ほど遅い8時15分。理Ⅱ志望の男子生徒は「情報系の学科で学び、よい友人を作りたい」、理Ⅰ志望の男子生徒は「自然体で臨みたい」と笑顔を見せた。

 

 初日を終えた理Ⅰ志望の男子生徒は「科学と歴史の関係を論じた国語の評論の題材が斬新で面白かった。数学は後ろの問題ほど難しく感じた」と問題の印象を述べた。福島県出身の文Ⅲ志望の男子生徒は「数学で失敗したが、全体では予想よりできた。得意の英語を頑張りたい」と語った。

 

 試験は2日間とも大きなトラブルはなかったが、物理、生物で問題の条件に関する補足説明が計四つ、地学で問題の訂正が一つあった。続発する大学入試出題ミスとの関連について、本部入試課は「例年通りのチェック体制を取ったのみ」と回答した。試験を終えた理Ⅱ志望の女子生徒は「化学で解答用紙の回収の際にケアレスミスを見つけた」と落ち込んだ様子も「友達と遊びに行きたい」と気持ちを切り替えていた。

 

試験開始を待つ受験生=2月25日、本郷キャンパスで(撮影・吉良椋)

 

 27日は理Ⅲ志望者対象の面接試験が実施された。受験生によると受験生1人に対し面接官3人で、時間は10分程度。佐賀県出身の男子生徒は「午後0時40分から1時10分の間に来るよう指定され0時40分に着いたが、面接開始は1時40分だった。志望動機を聞かれ、地方の医師不足について議論したが、発言内容ではなくコミュニケーション能力を評価している印象を受けた」、神奈川県出身の女子生徒は「調査書を見ながら部活や得意科目の話を振られた。医療の質問が少なく予想外だった」と回答。取材した4人の受験生全員が「和やかな雰囲気だった」と話し、時折笑いも生まれたという。1度の面接で合否が判断できなかった受験生対象の2度目の面接について入試課は「行われたが人数は不明」とした。


この記事は、2018年3月3日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。

 

 

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