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2019年3月29日

東大、入試問題・出題意図を公開 解答公表は一部問題のみ

 東大は2019年度前期日程試験の数学・地理歴史・理科の試験問題、英語リスニングのスクリプト、および国語を除く全科目の出題意図(一部の問題は解答)をウェブサイトで公表した。国語の試験問題・出題意図・解答は4月下旬以降の公表とし、外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語)の試験問題は著作権の関係でウェブサイト上では非公開とされた。外国学校卒業学生特別選考の小論文の課題も公表されたが、同選考の外国語試験も同様に公表されなかった。

 

 今月8日の東大の発表によると、著作権処理の困難な科目を除いて試験問題は全て公表される。解答については科目ごとまたは設問ごとに出題意図を公表することとし、一義的に解答を示すことのできる設問については原則として解答を公表するものとしていた。試験問題および解答・出題意図の公表は、著作権処理の不要な科目は3月下旬以降、著作権処理の必要な科目は4月下旬以降とされていた。

 

 数学は設問ごとの出題意図は公表されず、全体としては受験生の「数学的に思考する力」「数学的に表現する力」「総合的な数学力」を評価するとした。各設問の出題分野(高等学校学習指導要領に基づく)も示されたが、数値を求める問題も含めて解答は公表されなかった。日本史・地理・世界史は設問ごとの出題意図が公表されたが、解答は公表されていない。物理・化学・生物・地学は設問ごとの出題意図が公表され、物理の記号選択問題、生物の記号選択問題および用語問題、地学の計算問題・用語問題などのみ解答が示された。外国語は設問ごとの出題意図が示され、記号選択問題に限り解答が公表された。

 

 外国語試験はウェブサイト上では非公表となったが、2019年度前期日程試験・外国学校卒業学生特別選考の問題は東京大学広報センターにて閲覧が可能となる。

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